ソニーαユーザーがニコンZ 6とキヤノンEOS RPで迷ってZ 6を購入した理由

ニコン Z 6ボディ

僕はソニーαシリーズをずっと使用してきましたが、この度ニコンZ 6を購入しました。

他にもキヤノンEOS RPで悩んだりしたので、ソニーαユーザーの僕がなぜZ 6を購入したのか、そのあたりの理由について書いてみたいと思います。

 

なぜソニー以外のカメラを購入したのか?

開発スピードが鈍ってきた?

何となく最近感じるのが、ソニーのカメラやレンズがあまり発売されなくなってきた、ということです。

今まで、フルサイズミラーレスカメラはソニーの独壇場だったので、ソニーはキヤノンやニコンの一眼カメラに負けないように頑張っていた印象でした。ここ一年ほどはキヤノン、ニコン、パナソニックがフルサイズミラーレスカメラを発表し、業界的に盛り上がった年でしたが、ソニーはα7 III以外あまりぱっとしなかったなと個人的には思います。

もちろんα7 IIIは今でも売れ続けていますが、さらに他社の追従を許さないよう、畳みかける必要があったように思います。

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最近新発売したソニーのカメラやレンズ

フルサイズカメラAPS-Cカメラ
2017年2機種0機種2機種
2018年1機種0機種1機種
2019年3月まで0機種1機種1機種
フルサイズ用レンズAPS-C用レンズ
2017年6本1本7本
2018年2本1本3本
2019年3月まで1本0本1本

特にレンズにおいては、2017年が計7本と多数のレンズを発売したこともあって、2018年はちょっと物足りない年でした。直近の3本は、いずれもG Masterレンズと高価格帯のレンズばかりであり、もう少し手の届きやすい(でも性能は良い)レンズも発売してほしい、と1ユーザーとしては期待したいところです。

レンズのロードマップを発表しない

ソニーはなぜかレンズのロードマップを発表しようとしません。今後どのようなレンズが発売されるのか、噂レベルでは色々と情報が錯綜していますが、ソニーからの公式発表はなく、発表当日まで分からない、というのが最近のパターンです。

一方で、キヤノンやニコンは先日行われたCP+2019で、現在開発中のミラーレス専用レンズのモックアップ展示を行っていました。

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かたやソニーの新しいレンズは、CP+2019の直前に発表したFE 135mm F1.8 GMのみで、正直キヤノンやニコンの展示のインパクトには負けていたと思います。

レンズラインナップ拡充が急務のキヤノンとニコンに対して、すでにある程度リードしているソニー。ソニーはこれからどのように発展していくのか、もう少しユーザーにも情報公開して期待させてほしいです。

ソニー FE 135mm F1.8 GM (SEL135F18GM) をAマウントのSAL135F18Zやシグマと比較してみた
ソニーより大口径望遠単焦点レンズ『FE 135mm F1.8 GM (SEL135F18GM)』が発表されました。 神レンズと名高いAマウントのSonnar T* 135 mm F1.8 ZA (SAL135F18Z)やシグマ Art

現時点でソニーα一択なのは変わりないが

レンズ交換式カメラですので、現時点でレンズのランナップが揃っていないキヤノンRシステムやニコンZシステムを選ぶことは賢明ではないかもしれません。キヤノンRやニコンZは、ある程度レンズのラインナップが揃ってきた段階で評価されるべきだと思います。

現時点ではソニーαを使用し続けて、キヤノンRシステムやニコンZシステムが拡充した段階で、改めてソニーが良いのか、キヤノンあるいはニコンが良いのかを検討し直すのが一番賢明だと思います。

 

ニコンZ 6を購入した理由

ニコン Z 6

ニコン Z 6

先程までソニーα一択と書いておきながら何ですが、この度ニコンZ 6を購入してしまいました。

ソニーα7R IIIは引き続き使用するので、安定のソニーαと今後の発展が期待されるニコンZの組み合わせは悪くないと思っています。

Z 6自体のレビューは今後書いていくとして、ここからはソニーα7R IIIに加えてZ 6を選んだ理由を書いていきます。

Z 24-70mm f/4 Sが良さそう

Z 24-70mm f/4 Sは沈胴式で持ち運びに便利な標準ズームレンズです。

一方で、α7R IIIの標準ズームレンズはFE 24-105mm F4 G OSSを使用していますが、若干重くて大きいと最近感じるようになってきました。

寄れる最強の旅行レンズ! ソニー FE 24-105mm F4 G OSS (SEL24105G) レビュー
ソニーの標準ズームレンズ『FE 24-105mm F4 G OSS』をレビューしたいと思います。

 

FE 24-105mm F4 G OSSは、確かに良いレンズなのですが、持ち出す機会が減ってきており、最近はもっぱらFE 24mm F1.4 GMがお気に入りです。小型軽量で描写は最高です。めっちゃお気に入り。

ボケが綺麗な広角単焦点レンズ! ソニー FE 24mm F1.4 GM (SEL24F14GM) レビュー
ソニーから発売されたEマウントの大口径単焦点レンズ『FE 24mm F1.4 GM (SEL24F14GM)』のレビューを行いたいと思います。

 

とはいったものの、ズームレンズの代わりにはならないので、どうしたものかとモヤモヤしていたのがここ最近でした。

Z 24-70mm f/4 Sは、色々なサイトの情報を集めいている限りFE 24-105mm F4 G OSSと同等以上の性能を有しており、その割には小型軽量なレンズのようです。このレンズであればカメラを持ち出す機会が多くなりそうです。

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ニコンZシリーズの発売も待ち遠しいですよね。今日は、ソニーα7 IIIを使用している僕がソニー『FE 24-105mm F4』とニコン『NIKKOR Z 24-70mm f/4 S』の比較を行いたいと思います。

Z 14-30mm f/4 Sも良さそう

ソニーEマウントの広角ズームレンズが欲しくて、どの広角ズームを買おうか悩んでいた時期もありました。

α7 IIIに最適!? タムロンから発売が噂される広角ズームレンズのスペックを予想してみる
みなさん、広角レンズは何をお使いでしょうか? 今回はタムロンから発売されると噂されるミラーレス用の広角ズームについて書きたいと思います。

 

フィルターが付けられないが12mm始まりの超広角ズームレンズFE 12-24mm F4 G、フィルターが付けられるが16mm始まりの広角ズームレンズFE 16-35mm F4 G OSS、フィルターが付けられるが16mm始まりで少し大きく高価なFE 16-35mm F2.8 GM、どれも一長一短でとても迷います。

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迷った挙句、ズームレンズではなく単焦点レンズのFE 24mm F1.4 GMを購入してしまったくらい迷走していました。

そんな中、フィルターが付けられて14mm始まりの広角ズームレンズZ 14-30mm f/4 Sが発表になり、注目しないわけがありません。

このレンズが目的でZ 6を購入したと言っても過言ではないかも知れません。

チョー楽しみにしています。

望遠はソニーαに任せる

ニコンZシステムの標準ズームや広角ズームは良いとしても、望遠ズームはもう少し待たなければいけません。超望遠ズームはさらに時間が掛かるかもしれません。

また、ニコンZはまだ第1世代なので、第3世代のソニーαと比較すると、連写性能やAF性能は見劣りしてしまうことは仕方のないことだと思います。

ですが、ソニーα7R IIIと併用する僕にとって、望遠域や動体撮影はソニーに任せてしまえば良い、という割り切りが出来ます。

欠点ばかり注目するのではなく、お互いに得意なところを良いとこ取りするのが、きっと一番幸せになれるはずです。

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新しいファームウェアも期待

ニコン公式リリース

  1. 静止画の瞳AFに対応(5月公開予定)
  2. AF・AE性能の向上(5月公開予定)
  3. RAW動画出力に対応
  4. CFexpressメモリーカードに対応

瞳AFに対応

瞳AFはCP+で試してみて、ソニーユーザーの僕からしても結構使えるなという印象でした。

ソニーの瞳AFの有用性は身に染みて分かっていますので、このアップデートは大きな進化だと思います。

CP+ 2019 ニコン Zシリーズの瞳AFテスト

AF・AE追従で12コマ/秒?

AF・AE性能の向上では、高速連続撮影(拡張)時にはAFだけでなくAEも追従するので、Z 6は最大AF・AE追従で12コマ/秒となるように読めます。AF・AE追従で12コマ/秒は、ソニーα7 IIIやα7R IIIのAF・AE追従で10コマ/秒を上回る性能となります。

CFexpressに対応

新しいファームウェアによってAF・AE追従で12コマ/秒までアップするかもしれませんが、バッファが少ないため、そこが連射性能のネックになるかもしれません。

しかしながら、超高速書込みが可能となるCFexpressに対応するとなると、バッファが少ないことはカバーできてしまう可能性があります。QXD/CFexpress対応スロットが今後の主流となる気がしますね。

ニコンZシステムへの移行もあり得る?

上記のような強力なファームウェアアップデートによりスペックアップが期待されるZ 6ですが、16mmという短いフランジバックを生かしたマウントアダプターも期待が出来ます。

そのひとつがEマウントレンズをZマウントで使用するためのマウントアダプターです。

CP+2019で焦点工房のマウントアダプターを試しましたが、普通に動作して結構感動でした。

CP+ 2019で試した焦点工房のマウントアダプターTECHART TZE-01は普通に使えそう
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大きなマウントアダプターは、小型軽量なミラーレスカメラの利点を消していまうので好きではありませんが、これだけ軽量なマウントアダプターなら全然ウェルカムです。

もし、ニコンZシステムに移行するとしても使い続けたいEマウントレンズが3本あります。

  • FE 24mm F1.4 GM
  • FE 135mm F1.8 GM (未購入)
  • FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS

今後、ニコンZの連写性能やAF性能が向上されて、ソニーαと同程度となった暁には、ニコンZとマウントアダプターでEマウントレンズを本格運用出来る日が来るかもしれません。

ソニーは動物瞳AF機能やリアルタイムトラッキング機能のアップデートが控えているなど、やはり一手先を行っているので、すぐにそんな未来は来ないとは思いますが、いずれにしてもどうすれば良いとこ取り出来るかは常に考えていきたいと思っています。

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ソニーから発売されたEマウントの大口径単焦点レンズ『FE 24mm F1.4 GM (SEL24F14GM)』のレビューを行いたいと思います。
ソニー FE 135mm F1.8 GM (SEL135F18GM) をAマウントのSAL135F18Zやシグマと比較してみた
ソニーより大口径望遠単焦点レンズ『FE 135mm F1.8 GM (SEL135F18GM)』が発表されました。 神レンズと名高いAマウントのSonnar T* 135 mm F1.8 ZA (SAL135F18Z)やシグマ Art
ソニー FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS (SEL100400GM) レビュー
ソニー FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSをレビューしたいと思います。

 

キヤノン EOS RPを選ばなかった理由

ニコンZ 6の他に、キヤノンEOS RPも検討をしていました。EOS Rは少し大きいので、もし購入するとしたらEOS RPが良さそうと思っていました。

キヤノン EOS RPの価格は歴代フルサイズミラーレスカメラと比べて高くなかった
キヤノン EOS RPが発表となり、価格設定が高いのか安いのか、あるいは適正なのかと疑問に思う方も多いと思います。 今回は、今までに発売されたフルサイズミラーレスカメラの価格からEOS RPの価格が適正なのか調べてみました。

 

また、CP+2019で展示されていたRF70-200mm f/2.8がかなりコンパクトなので、大注目していました。このレンズは心が動きます。

CP+ 2019におけるキヤノンの見どころを紹介! EOS RやEOS RP、開発中のRFレンズ展示もあるよ
CP+ 2019におけるキヤノンの見どころをご紹介します。

ボディ内手ブレ補正機能はいつ?

EOS RやEOS RPにボディ内手ぶれ補正機能がないことは、皆さんご存知だと思います。

重要なのは、今後登場する後継機種はかなりの確率でボディ内手ぶれ補正機能が搭載される、ということです。

  • ボディ内手ぶれ補正機能が搭載されたらその機種を買えば良くない?
  • 今後搭載されると分かっているのに敢えて搭載されていない機種を買うの悔しくない?

そう考えると、EOS RPが選択肢から外れるまで時間は掛かりませんでした。

センサー性能ももう一歩

今までソニーのαシリーズを使用していたので、センサー性能は常に最先端のカメラばかり使用していたことになります。

DPReviewStudio shot comparisonで、ISO感度毎に比較してみると、EOS RPとZ 6ではおよそ一段程度のセンサー性能があるようです。センサー性能だけで一段の差は大きいです。

EOS RP(ISO 25600)とZ 6(ISO 25600)の比較

EOS RP(ISO 25600)とZ 6(ISO 25600)の比較

EOS RP(ISO 25600)とZ 6(ISO 51200)の比較

EOS RP(ISO 25600)とZ 6(ISO 51200)の比較

フルサイズカメラは、高感度性能にも期待したいですよね。EOS RPの今後の機種に期待です。

 

ソニーαユーザーがニコンZ 6を購入した理由 まとめ

今回は、僕がニコンZ 6を購入した理由を記事にしてみました。ソニーにもう少しがんばって欲しい部分とニコンに今後期待できる部分を総合的に考えて、今回購入に至りました。

まだまだシステムとしては未熟な部分もあるZ 6だとは思いますが、思い切って購入に踏み切れたのも、安定のソニーαを使用しているからこそです。

お互いの良いところを認めつつ、良いところは両取りできるような使い分けをしていきたいと思います。

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