平成最後のスーパームーンと言われているのが、2019年2月20日です。
ソニーの全画素超解像ズーム機能を使って、綺麗なお月様を撮影してみました。
スーパームーンとは
月と地球の距離は周期的に変化しており、およそ35万キロから41万キロの間で、近づいたり離れたりしています。また、月自体も一ヶ月(およそ29.5日)周期で満月が訪れます。
地球と月との距離が近く、ちょうど満月の時の月のことをスーパームーンと言い、スーパームーンでは、普段の月よりも10%大きく、30%明るく見えると言われています。
2019年はスーパームーンが1月21日と2月20日の2回あり、2月20日が一番地球に接近するため条件が良いと言われています。
また、もうじき年号が変わると言われていますので、2019年2月20日は平成最後のスーパームーンとも呼ばれており、この機会にお月様を撮影されるという方も多いのではないでしょうか。
スーパームーン前夜のお月様
2月19日に撮影したので、満月前夜のお月様です。既にほとんど丸い形をしていますね。
今回は、ソニーのデジカメに搭載されている超解像ズームで撮影してみました。
α7R IIIとFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSを使用しています。
スーパームーンの撮影設定
スーパームーンは、普段より明るいため、通常の撮影モードでは露出オーバーになってしまい、お月様の模様が飛んでしまいます。
ぜひともMモード(マニュアルモード)で撮影してみてください。
僕が撮影した時は、シャッタースピード1/100、F11、ISO感度100でちょうど良い感じの露出で撮影が出来ました。
ソニーの全画素超解像ズーム
ソニーの全画素超解像ズームとは?
ソニーのデジカメには全画素超解像ズームと呼ばれる機能があります。もちろん、一眼ミラーレスカメラやコンデジにも搭載されています。
全画素超解像ズームは、一般的なデジタルズームインとは異なり、解像感を保ったまま拡大出来る機能です。2.0倍まで設定出来るため、被写体を最大で2倍大きく撮影することが出来ます。
全画素超解像ズームは画質に影響があるか?
一般的なデジタルズームは、画像を単純に引き伸ばしただけなので、解像感が失われてボケた画像となってしまいます。一方で、全画素超解像ズームは解像感を保ったままズームすることが可能です。
解像感を保ったままズームが出来ると言っても全く劣化しないというわけではないので、実際にどれくらい差があるのか、通常撮影撮影と超解像ズーム撮影時の月を比べてみたいと思います。
全画素超解像ズームで撮影された月を、通常撮影で撮影された月と同じ大きさになるように縮小しています。全画素超解像ズーム2倍で撮影したので、半分の画素数に縮小すれば、通常撮影時の月と同じ大きさになります。
通常撮影と全画素超解像ズーム2倍を比べてみると、解像感にほとんど差がないことが分かりますね。
人によっては全画素超解像ズームの方が良く写っていると思う方もいるかもしれません。
全画素超解像ズーム2倍は、2倍に引き伸ばしてから半分に縮小し直していることと同じようなことをカメラ内で行っているにも関わらず、通常撮影と見分けが付かないような写真に仕上がっていました。
もちろん、被写体によって結果は異なると思いますので、みなさん色々試してみて下さい。
今回の比較結果から、全画素超解像ズームはお月様と相性が良いようですね。
全画素超解像ズームの設定方法
MENU -> ズーム -> ズーム設定全画素超解像ズームは、MENUボタンからズーム -> ズーム設定で設定を行います。
ズーム設定には、光学ズーム、全画素超解像ズーム、デジタルズームの3種類があり、デフォルト設定では光学ズームになっているので、全画素超解像ズームを選択します。
ファイル形式がRAWやRAW+JPEGとなっていると、警告が出て設定が出来ません。
ファイル形式をJPEGに変更してから全画素超解像ズームを設定してください。
再度、ズームメニューから『ズーム』を選択します。
コントロールホイールを回すか左右を押すと、0.1倍ずつズーム倍率が増減します。あるいは、上下を押すと、1.4倍、2.0倍とステップで設定も可能です。
全画素超解像ズームのフォーカスエリアは、ワイドエリア固定になってしまうので、注意してください。今回のように被写体が月の場合には、さほど問題はないはずです。
全画素超解像ズームとAPS-Cクロップとの併用も可能
ソニーの一眼ミラーレスカメラにはAPS-Cクロップもあり1.5倍となります。もちろん全画素超解像ズームで最大2.0倍のズーム撮影も可能です。
さらにそれらは併用が出来るため、超解像ズーム2.0倍 + APS-Cクロップで最大3.0倍まで大きく撮影が可能です。とっさにズームしたいときなどは大変便利な機能ですね。
平成最後のスーパームーンをソニーの全画素超解像ズームで撮影 まとめ
今回は、ソニーの全画素超解像ズーム機能を使用して、平成最後のスーパームーンを撮影してみました。
全画素超解像ズームはデジタルズームの一種なので、画質劣化が気になるところですが、ほとんど気にならないように撮影が出来ていました。
みなさんもぜひソニーの全画素超解像ズームを使用して、平成最後のスーパームーンを撮影してみてください。