僕は普段からアークテリクスのマカ2を愛用していますが、同メーカーのバックパックである『アロー16』を購入してみましたので、使用感などを書いてみようと思います。
ケニアに海外旅行に行く際に、奥さんが使用するバックパックを探していました。ケニアでは突然の雨や砂埃などの状況が予想されたため、アウトドアブランドの防水対応バックパックを探していて、アロー16を選択しました。
僕のブログでアークテリクスと言えば、大変人気なウエストパックのマカ2ですが、そちらは以前記事にしていますので、気になる方はチェックしてみてください。
アークテリクス アロー16とは
そもそもアークテリクスとは
アークテリクス(Arc’teryx )は、衣料品、アウトドア用品を手がけるカナダのメーカーです。アークテリクスという社名は、最古の鳥類として知られる始祖鳥の学名にちなんでおり、メーカーロゴは、発見された化石の中で最も状態の良いベルリン標本をもとにデザインされています。
「地球上にある最高のマテリアル、最高の技術、そして革新的なデザインで商品を作り上げること」をコンセプトにしており、機能性に加えデザイン性でも評価されており、長年にわたり雑誌から数々の賞を受けていることが特徴です。
アークテリクスはアウトドアブランドになりますが、他のアウトドアブランドより若干高めの価格設定となっており、プレミアムブランドの地位を築いています。
アロー22とアロー16
街でよく見かけるアロー22というバックパックが1999年の発売以来ロングセラーになり、アークテリクスというブランドが日本で流行るキッカケにもなりました。
今回紹介するアロー16は、アロー22の弟分であり、若干容量が若干小さいバックパックになっています。アークテリクスオリジナルのアロー16は、残念ながら2010年に廃盤となってしまったようですが、今では各メーカーが復刻版として再販させたアロー16が発売されています。
アロー16の特徴
- 先進的でタフな素材とスタイリッシュな独特のデザイン
- ハイドレーションシステムの装着が可能
- クライミングハーネスの技術を活かした2枚重ねのショルダーストラップ
- 背中のフィット感が増すサーモフォームバックパネルを付属
- ボトルや小物などの収納に最適なメッシュ素材の両サイドポケット付き
- 悪天候にも対応できる止水ジッパー仕様
- 小物などが素早く取り出せるよう、フロントにカンガルーポケットを付属
スペック
- カンガルーポケット(ジップポケット、内部にキーフック有)
- 両サイドにメッシュポケット
- メインはジップ開閉式
- 内部にジップポケット×1、メッシュポケット×1 フィット感の高い熱成型の背面パッド(アークテリクスのロゴ) 止水ジッパー
- 素材:バリスティックナイロン&ポリウレタン
- サイズ:タテ 約46cm ヨコ 約22~32cm 厚さ 約14cm
- 重量:約900g
- 容量:16L
概観
上部から下部に向かって横幅が広がっています。横から見てみると、ボトムはフラットではなく、ラウンドしていることが分かります。
チェストベルトとウェストベルトが標準装備されています。背中のパットもかなりあり、快適性は高そうです。ビームスのロゴがここに刻印されています。
サイドポケットは両サイドについています。左側のポケットは伸縮性のゴムとなっており、ペットボトルや傘を入れられます。右側のポケットはマジックテープとなっており、小物を入れられるようになっています。
メイン気室の内側にもポケットとジッパー付きの背面ポケットが付いています。背面ポケットの背中側にはプラスチック製の板が入っており、外部の衝撃から守ってくれます。
実測してみた
フロント気室
フロント気室は40cm×20cmと大きな空間となっていますが、25cmのジッパーが縦に開くため、それほど苦労せずに中身の出し入れが出来ます。
メイン気室
メイン気室は、上部から下部に向かって広くなっていることが分かります。
背面ポケット
iPad Proなら、10.5インチモデルは入るけど、12.9インチモデルは入らない感じでしょうか。Mac Bookなら、13.3インチのMac book Airは入るけど、Mac Book Proは入らない感じでしょうか。
ビームス別注モデルを購入
セレクトブランドであるビームスがアークテリクスと組んで、2017年にアロー16を復刻させました。モノトーンカラーでタウンユースにも使用できるようにデザインしたそうです。
僕はそのビームス別注モデルのアロー16を購入しました。
ちなみに、ビームスはアロー22の別注モデルも出しています。
こちらはブラウンとインディゴカラーでメーカーロゴが赤というアバンギャルドな配色ですね。
ビームスは、さまざまなメーカーとコラボレーションしています。ゴルフでブリーフィングとコラボレーションして、キャディバッグなどの別注モデルを販売しており大変人気です。(一部モデルはヤフオクでプレミアが付いており、定価より高値で取引されています)
なぜビームス別注モデルを購入した?
ずばり価格です。アローシリーズは人気のモデルのため、あまり値下げはされませんが、ビームス別注のアロー16は、僕が購入した際に4割引きほどで購入することができました。
だんだんと在庫がなくなってきているようですので、気になっている方はお早めに!
アロー16のここがオススメ
サイズ感がちょうど良い
アロー22はかなり大きなバックパックだということが画像を見るだけで分かります。横幅はそれほど変わらないですが、縦に長いのが印象的です。アウトドアユースでは、荷物がたくさん入って良いとは思いますが、タウンユースで使用するには少し大きいですね。
その点アロー16は、縦幅もちょうど良い感じで、タウンユースにも適していると思います。
シルエットがカッコいい
アロー(Arro)は名前の通りArrow(矢)が由来となっている?と勝手に思っています。アローシリーズは上部に行くにしたがって細くなっていく、まさしく矢のようなシルエットになっています。
バックパックは最近になって市民権を得てきた印象ですが、アローはその一役を担ったといっても過言ではないでしょう。背負っている姿をみるとバックパックもアリだなと思わせるファッション性があります。
ウェスト部分が体にフィット
バックパックの下部が幅広になっているため、ウェスト部分が体の幅からハミ出してしまうかと思いますが、そこはうまいこと考えられています。斜めに折れるようになっているため、ウェスト部分が体にフィットするように曲がってくれます。ウェストベルトを使用した際のフィット感にも寄与しています。
アロー16のここがもうひとつ
PC収納ポケットが小さい
『実測してみた』でも計測しましたが、ジッパーの横幅が20cmなので、小さめのノートブックしか入りません。アウトドア用途なので、登山などの際にPCを持ち歩くことは想定していない、と言われればそれまでですが、惜しいですね。
自立しない
写真では壁に寄りかからせることで何とか自立していますが、基本的には自立しません。背面を下にすると背面のパットが汚れてしまいますし、背面を上にすれば前面が下になります。前面は真っ黒なので、意外と汚れが目立ちます。
ちょっと重い
アウトドア用途なので、そもそも重いという意見はお門違いなのかもしれませんが、タウンユースとしてみた場合、ちょっと重いかなと思います。
サイドポケットが浅い
サイドポケットの深さが浅いので、ペットボトルを入れると半分くらいしか入りません。走ったり屈んだりすると落ちてしまう可能性があります。もしかしてペットボトルを入れるように設計されていないのか?
全面ポケットのジッパーが大きすぎ
ジッパーのつまみが必要以上に大きいです。後ろを歩いている人が簡単にジッパーを下げて中の物を盗んでしまえます。防犯のことを考えたら、もうちょっと配慮して欲しいですね。
外国など治安があまり良くない所に行く際は、ナイトアイズのカラビナ『スライドロック#2』を付けるようにしています。ナイトアイズのカラビナは両側ともロックできるので、片方は全面ポケットのジッパー、もう片方はメイン気室のジッパーをロック出来て一石二鳥です。
これで治安が良くない所場所でも安心して使用することが出来ます。
アークテリクス アロー16のまとめ
今回は、ビームスの別注モデルであるアークテリクスのアロー16をレビューしてみました。
アウトドアブランドだけあって、アウトドアユースとして良く考えられた設計となっていますが、タウンユースでは少し使いづらいと感じる場面があるかもしれません。それでも街中でよく見かけるのはファッション性などが評価されている証拠だと思います。
本当に街中で良く見かけるので、人と被るのが嫌な人は避けた方が良いかもしれませんが、それ以外で防水対応のバックパックを探している方は良い選択肢だと思います。
アロー16とアロー22は、必要な容量で選べるのもメリットだと思います。
ぜひアローシリーズを購入して颯爽と街中を歩いちゃってください!