ニコン Z 6やZ 7はUSB充電に対応していることは皆さんご存知だと思います。
今回は急速充電可能なUSB PDで充電すると充電時間は短くなるのか?検証してみました。
僕はZ 6を使用していますが、バッテリーはまだ一つしか持っていませんので、バッテリー残量が少なくなってきたらUSB充電で凌いでします。
Z 6はUSB充電には対応していますが、USB給電には対応していないので、充電中は撮影することが出来ません。少しでも充電時間が短くなれば、シャッターチャンスを逃す可能性が少なくなりますよね。
今回は最大で100Wまで出力できるUSB PDで、ニコン Z 6やZ 7が急速充電できるか検証してみたいと思います。
同様に、USB PDでソニー α7 IIIやα7R IIIを急速充電可能か検証してみた記事も合わせてご覧ください。
ニコン Z 6やZ 7の充電仕様
検証する前に、バッテリーや充電器の仕様を確認してみましょう。
バッテリー:ニコン EN-EL15b
電圧 | 放電容量 | 消費電力量 |
---|---|---|
7.0V | 1900mAh | 14Wh |
Z 6やZ 7に使用できるバッテリーです。USB充電に対応しています。
バッテリーチャージャー:ニコン MH-25a
電圧 | 電流 | 消費電力 |
---|---|---|
8.4V | 1.2A | 10W |
Z 6やZ 7に標準で付属するバッテリーチャージャーです。ニコンによれば、このバッテリーチャージャーを使用してフル充電するのに2時間35分掛かります。
ACアダプター:ニコン EH-7P
電圧 | 電流 | 消費電力 |
---|---|---|
5.0V | 3.0A | 15W |
Z 7に標準で付属しているACアダプターです(Z 6には付属していませんがもちろんZ 6にも使用できます)。バッテリーを入れた状態でUSB Type-C端子に接続することで、直接充電できます。ニコンによれば、このACアダプターを使用しても、フル充電するのに2時間35分掛かるそうです。
ニコン Z 6をUSB PDで充電してみた
ニコンによれば、バッテリーチャージャーを使用してもACアダプターを使用しても充電時間はフル充電するのに2時間35分と変わらないそうです。
頼みの綱はUSB PDということでしょうか。
今回使用したUSB対応急速充電器と対応ケーブルはこちら。
測定結果
ソニー α7R IIIの充電時間を計測した時と同様に、Z 6のバッテリー残量を10%からスタートし、30分毎にバッテリー残量を確認しました。
スタート | 30分後 | 60分後 | 90分後 | 120分後 | |
USB PD | 10% | 42% | 71% | 91% | 100% |
---|
90分経過後に91%充電出来ていたので、その後10分毎に確認したところ、120分で100%となりました。
10%からスタートしたので一概には言えないかもしれませんが、2時間ちょっとでフル充電出来ることになります。(0%スタートならもう130分ほど掛ったかもしれませんね)
USB PDによる充電では劇的に早くはなりませんでしたが、ほんの少しだけ早くなったかも、という感じでしょうか。
ニコン Z 6やZ 7はUSB PDに対応している?
通常のUSBの充電規格では、7.5W (5V / 1.5A)が最大となっています。それに対して、ACアダプター『EH-7P』はスペック上最大15W(5V / 3A)で出力しています。つまり7.5W以上で出力していることから考えて、ACアダプターEH-7PとバッテリーEN-EL15bがUSB PDに対応している可能性が高いと言えます。
USB PDに対応しているのであれば、EH-7P以外のUSB PD対応充電器でも急速充電できる、ということが今回の検証で分かりました。
逆に、通常のUSB充電器では充電時間が長くなってしまう可能性があります。そのあたりは今回は検証していませんが、時間があるときにでも試してみたいと思います。
今回の検証では、USB PD対応のACアダプターを使用しましたが、もちろんUSB PD対応のモバイルバッテリーも発売されています。
同じくAnkerのUSB PD対応のモバイルバッテリーだとこのあたりがおすすめです。
USB PDでニコン Z 6やZ 7は急速充電できるか まとめ
ニコン Z 6をUSB PDで充電してみましたが、ほんの少しだけ充電時間が短くなったという結果となりました。ACアダプターEH-7Pが最大15W出力出来ることから考えて、USB PDに対応している可能性が高いと言えるのではないかと思います。
USB PDに対応していない充電器では充電時間が増えてしまう可能性がありますので、USB充電する際には、USB PD対応充電器の使用をおすすめします。