ニコン Z6を携えて、神戸・奈良・京都旅行に行ってきました。Z6を購入後ちょうど一か月ほど経ちましたので、作例を交えながら一か月後レビューをしてみたいとと思います。
Z6を購入してすぐにレビューしたり購入した動機などを書いた記事はこちらをご覧ください。


Z6を購入して間もなかったということもあり、上の記事ではほとんど作例等は載せていませんでした。購入後一か月ほど経過したことと、GWを利用して神戸・奈良・京都旅行にZ6を持っていき、写真をたくさん撮ってきたので、今回は作例を交えたレビューしてみたいと思います。
ちなみに、Z6と一緒に持って行ったレンズはNIKKOR Z 14-30mm f/4 SとNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sです。
それぞれのレンズのレビューはまだ書いていませんが、いずれ書きたいと思っていますのでお楽しみに。
あと今回の旅行では、今まで使用していたα7R IIIはお留守番でした。使用して間もないZ6のみを旅行先に持っていくのは若干不安でしたが、結論から言えば全く問題ありませんでした。
ニコン Z6と共に過ごした神戸・奈良・京都
Z6と神戸

Z6 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S, f/8, 1/20, ISO-2000, 18mm
神戸では、新神戸駅からほど近い竹中大工道具館を訪れました。竹中工務店の博物館ということもあり、展示品だけでなく、建物も凝った造りをしています。美術館や博物館などは後ろに下がれないことが多いため、広角ズームレンズの出番が多いシチュエーションです。NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sは14mm始まりの広角ズームレズですので、凝った構造の天井も余裕を持ってフレームに収めることが出来ます。

Z6 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S, f/11, 1/15, ISO-180, 14mm
竹中工務店が経営する博物館なので、中庭も写真映えします。NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sの14mmは少し絞ればパンフォーカスになりますので、こういった構図でも活躍してくれるレンズです。Z6に関して言えば、ISO感度設定の刻みが細かい(ISO-100, 125, 160, 180・・・)ので、露出設定がしやすいところが気に入っているところのひとつです。

Z6 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S, f/11, 1/30, ISO-360, 30mm
先ほどは広角端の14mmで撮影しましたが、今度は望遠端の30mmで撮影してみました。広角ズームレンズの場合、望遠端の描写が甘くなるレンズが多いですが、このレンズには当てはまらないようですね。14mmでダイナミックに、30mmでパースが付きすぎないように、と守備範囲が広いレンズです。

Z6 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S, f/11 ,1/20, ISO-1100, 19mm
Z6は暗いところの表現が富んでいるように感じます。シャドー側のダイナミックレンジが広いのだろうと思いました。美術館や博物館のような薄暗いところでは、広いダイナミックレンジを生かした雰囲気のある写真が期待できます。

Z6 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S, f/11, 1/30, ISO-400, 30mm
NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sの最短撮影距離は0.28mと短いため、テーブルフォトも難なくこなせます。旅行先では食事も記録に残したいという方も多いと思いますので、望遠が必要という場面以外は大概のことはカバーできる守備範囲の広いレンズと言えます。

Z6 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S, f/4, 1/30, ISO-1100, 30mm
三ノ宮駅からほど近いところにある神戸旧居留地にやってきました。西洋の文化と日本の文化が融合した、関東で言う横浜に似たエリアです。開放で撮影してみましたが、広角のF4なのでボケ量は少ないものの、ボケ質は悪くないように思います。合格点ですね。すでに薄暗くなってきており、ここからZ6の高感度耐性性能がいかんなく発揮してくれることでしょう。

Z6 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S, f/11, 1/30, ISO-7200, 29mm
竹中大工道具館でも感じましたが、Z6はアンダー気味に撮影すると良い雰囲気の写真を切り取ってくれます。黒の階調が粘ってくれると、とってもRAW現像しやすくて助かります。RAW現像はしていますが、ほとんど調整しておらず、撮って出しに近い状態です。

Z6 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S, f/11, 1/15, ISO-1400, 14mm
先程とは異なり、現像でかなり手を加えた一枚です。Z6は暗部にダイナミックレンズが寄っていると感じていたので、RAW現像を前提とする場合、暗めに撮影すると良い結果となるように思います。この写真も時計台の文字盤が白飛びしないようにかなりアンダーに撮影しました。Z6の背面液晶で確認する限りでは、手前のベンチがほぼ真っ黒に潰れていましたが、RAW現像で暗部を持ち上げるとしっかりと木目のディティールが残っていることに驚きました。
Z6と奈良

Z6 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S, f/8, 1/20, ISO-4500, 20mm
修学旅行以来の奈良にある東大寺の大仏です。NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sの14mmが必須だろうと思っていましたが、意外と24mmくらいでも撮影できそうですね。GW中ということもあり、すごい人混みですので、あまり撮影に時間を掛けることは出来ません。もちろん三脚等はNGです。Zシリーズのレンズには手ブレ補正機能はありませんが、Z6にはボディ内手ブレ補正がありますので、薄暗いお寺の中でもISO感度をそれほど上げずに、気構えずにパッと撮影できる点も大きなメリットだと思います。

Z6 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S, f/8, 1/15, ISO-5000, 14m
普通に撮影する分には24mm始まりの標準ズームレンズでも撮影できたのかもしれませんが、14mmだとここまで映りますという例として撮影してみました。大仏様から天井まで余裕です。これだけの超広角にも関わらず、左下の文字も描写が甘くなっていません。14mmという画角をこれだけ小型に収めたという意味で、このレンズを使いたかったからニコンZシリーズを選んだという人がいてもおかしくはないレンズですね。ちなみに僕もその一人です。

Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S, f/4, 1/80, ISO-450, 70mm
ここからレンズをNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sにバトンタッチしました。両レンズ共に小型なので、バッグに忍ばせていても全く邪魔にならないところも気に入っています。鹿の瞳をピンポイントで狙って撮影していますが、目はバッチリ解像していますが、背景ボケはそれほどうるさくなっていないので、標準ズームレンズとしてはかなり良いレンズだと思います。

Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S, f/8, 1/25, ISO-1400, 24mm
東大寺に隣接する春日大社にある茶屋でお団子をいただきました。団子を食べたい気持ちを抑えての撮影ですが、手ブレ補正機能のおかげで空腹で腕に力が入らなくてもブレる心配はありません。

Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S, f/4, 1/80, ISO-1800, 70mm
テーブルフォトも少しボケ表現を入れるだけで、違った雰囲気の写真に仕上がります。こういった写真はNIKKOR Z 14-30mm f/4 Sでは出来ないので、レンズを使い分けるとより効果的ですね。

Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S, f/8, 1/80, ISO-640, 70mm
明暗差がある状況なので、白飛びしないようにアンダーで撮影しますが、暗部を持ち上げてみると内側の簾のディテールが確認できます。旅行を通して、Z6のダイナミックレンジは信頼出来ると感じました。

Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S, f/11, 1/80, ISO-9000, 70mm
夕方の曇り空ということもあり、少し絞るとISO-9000まで感度が上がってしまいます。ノイズは多いものの、ディテールはしっかり残っているので、RAW現像で少しノイズを除去してあげれば全く問題ありません。曇天の青い光がエモい感じに仕上がりました。
Z6と京都

Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S, f/4, 1/80, 1/160, 70mm
翌日は、10円硬貨や1万円札にも使用されている平等院を訪れました。ちょうど藤棚が見頃を迎えています。新札の発表があったこともあり、かなりの人混みでした。

Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S, f/11, 1/80, ISO-100, 41mm
あいにくの曇り空ですが、厳かな感じがしてこれはこれで雰囲気があります。鳳凰堂の赤、空の青、木々や湖畔の緑、いずれも濃いめの色で対比が美しいですね。

Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S, f/11, 1/40, ISO-320, 33mm
撮影スポットとなっている八坂通りでも一枚。曇り空&夕暮れで露出設定が難しいシチュエーションですが、Z6は背面液晶やファインダーに露出設定が反映されるので、目で見たとおりに撮影が可能です。ミラーレスカメラならではですよね。

Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S, f/11, 1/50, ISO-4500, 42mm
スナップショットっぽい写真も一枚。外国人がショーウィンドウの前に立っているだけで様になるのって不思議です。Z6の手ブレ補正機能のおかげでスナップショットのようなとっさの一枚もブレる心配は要りません。

Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S, f/11, 1/30, ISO-1100, 30mm
右半分の反射している部分が完全に白飛びしていて、やっちまったなと思った一枚です。RAW現像してみると、硬貨が浮かび上がってくるではありませんか(硬貨自体は沈んでいますが)。Z6はハイライト側も想像以上にダイナミックレンジが広いと思った一枚でした。

Z6 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S, f/8, 1/15, ISO-500, 14mm
竹林の小径ではNIKKOR Z 14-30mm f/4 Sの登場です。天に伸びる竹をフレームに収めるには、14mmの広角が必要です。画面左上と右上に若干パープルフリンジが出ていますが、これくらいなら処理しなくても良いくらいです。むしろパープルフリンジがこれだけしか出ないことに驚きました。

Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S, f/11, 1/30, ISO-160, 30mm
最後は苔寺として名前が知られている祇王寺です。苔のジメジメとした雰囲気を表現するには露出アンダーで撮影してみると良いと思います。シャドーのダイナミックレンジも広いZ6は、少しアンダー目に撮影しておけば何とかなる、裏を返せば高いダイナミックレンジ性能のおかげで許容範囲が広いと言えるのではないでしょうか。
メモリーカードの容量とバッテリーは何とかなった
メモリーカードはソニー製の120GB一枚のみを持っていきました。観光地での記録写真なので一日当たり500枚程度ですので、数日レベルの小旅行でしたら何となります。XQDメモリーカードも高価なので、旅行先でのデータをどうするかはもう少し考えてみたいと思います。

バッテリーも一本だけ持っていきました。毎晩ホテルでフル充電しますが、半日程度撮影でバッテリー残量が50%切ってきます。危なくなってきたらモバイルバッテリーから充電していました。旅行では結構移動時間やカフェ等での休憩がありますので、残量が少なくなってきたら充電すれば良いと割り切れれば、それほど心配はないと思いました。
バッテリーはそこまで高価なものでもないので、もう一つ購入を検討中です。
Z6は14-30mm f/4 Sと24-70mm f/4 Sが使えることが最大のメリット
ISO感度設定の刻みが細かいので露出設定がしやすい、シャドーのダイナミックレンジが広いなどZ6のメリットはありますが、最大のメリットは何と言ってもNIKKOR Z 14-30mm f/4 SとNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sを使用できることだと思います。
描写性能か良いことはもちろんですが、沈胴式のため観光地に持って行っても全然邪魔にならないところが特に気に入っています。今まではレンズが出っ張らないようにストラップ位置を工夫して、レンズが下を向くようにしていました。沈胴式で全長がここまで短くなるのであれば、レンズが外側を向いていてもさほど気になりません。人混みが激しい観光地ではとても重要なことです。

また、フードを諦めれば、ポーチに納まってしまうくらい小型なところも旅行にぴったりの2本と言えると思います。

ニコン Z6の一か月後レビューまとめ
今回は作例を交えたZ6のレビューを書いてみました。Z6を旅行に持ち出してみて、旅行写真というジャンルでは、Z6とNIKKOR Z 14-30mm f/4 S、NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sの組み合わせはかなりお気に入りになりました。レンズラインナップなどの課題はありますが、Zシリーズの今後の展開にも期待して待ちたいと思います。
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