カメラグランプリ2019はパナソニックS1Rが受賞! ミラーレス時代の到来が感じられる結果に

カメラグランプリ2019ボディ

カメラ記者クラブが主催するカメラグランプリ2019が発表されました。

カメラグランプリ2019大賞はパナソニックS1Rが受賞し、もうミラーレスの時代なんだなと思わせる結果となっていました。

 

今年もカメラ記者クラブが毎年開催するカメラグランプリが発表されましたね。カメラ記者クラブはカメラ雑誌やWEB媒体などで構成される組織で、カメラグランプリの選考委員には、それらの編集部や雑誌等で良く見かけるプロカメラマンの方々により1人あたり持点10点として、カメラ部門とレンズ部門にそれぞれ投票が行われます。

 

カメラグランプリ2019

ノミネートされたカメラ・レンズと各得票数一覧はこちらをご覧ください。

カメラグランプリ2019 大賞 『パナソニック LUMIX S1R』

パナソニック LUMIX S1R

パナソニック LUMIX S1R

カメラグランプリ2019の大賞はパナソニック LUMIX S1Rが受賞しました。パナソニックのフルサイズミラーレスカメラは最近で一番の話題だったので、納得の受賞だと思います。

【受賞理由】
LUMIX S1とともに同社初となる35mm判フルサイズミラーレス機。機能的、性能的、官能的に全方位的に優れている。2008年に世界で初めてのミラーレス機となるLUMIX G1(カメラグランプリ2009カメラ記者クラブ賞受賞)を発売し、脈々と培ってきた技術を結実させた。有効約4730万画素のCMOSセンサーと画像処理エンジンによる高解像度な描写は、シャープでありながらも硬過ぎず上質で艶がある。8回の撮影を合成するハイレゾモードで約1億8700万画素相当の画像を得られるのも魅力。約576万ドットの有機ELを使った電子ビューファインダーは高精細であり約0.78倍と高い倍率で、その見栄えはミラーレス機として最高峰にある。独自の空間認識AFは高速で精度が高く、ディープラーニング技術を使った人体や動物の認識も実用的である。高い剛性感、耐候性、ホールディング性、余裕のあるボタン配置により、カメラの信頼性と操作性は高い。高級カメラらしい性能と品位の両立を成立している。大型化がむしろミラーレス機の長所が生かされていることが分かる。ライカカメラやシグマとのLマウントアライアンスにより、ユーザーに幅広いレンズの選択肢を提示でき、またシステムの広がりの可能性もある。選考委員の多くが、完成度の高さと製品に込められた心意気を高く評価した。

個人的には、もう少し小型軽量を目指して欲しかったところです。マイクロフォーサーズ機のG9 PROくらいの大きさに仕上げてくれたら、もしかしたら購入していたかも知れません。

パナソニックのLUMIX S1/S1Rを予約しようと思ってたけどやっぱりやめた理由
パナソニック初のフルサイズミラーレスカメラLUMIX S1およびS1Rが公式に発表されました。 僕も一時期は欲しいと思っていましたが、いざ正式に発表されてみると考えがガラッと変わってしまいました。

ちなみに次点はニコン Z 7でした。一点差の僅差だったので、惜しい結果でしたね。僕はZ 6の方を使用しているのですが良く出来たカメラだと思います。

もう少しレンズが増えてくれたらなと思いますが、α7R IIIと使い分ける分には問題ありません。

ニコン Z 6レビュー! 良いと思ったところともう一歩だと思ったところと我慢できるところ
ニコンから発売されたフルサイズミラーレスカメラ『Z 6』のレビューを書いてみたいと思います。

カメラグランプリ2019 レンズ賞 『ソニー FE 24mm F1.4 GM』

ソニー FE 24mm F1.4 GM

ソニー FE 24mm F1.4 GM

ソニー FE 24mm F1.4 GMがレンズ賞を受賞しました。レンズ部門で一番の得票数を集めました。

【受賞理由】
同社の光学技術を集結し、解像力とボケの美しさを高次元で両立させたG Masterシリーズの中でも現時点で最も広角の大口径単焦点レンズ。広角かつ大口径でありながら、画面最周辺までサジタル/メリディオナル両方向の画質差がほとんどなく、点光源の像のにじみを徹底して抑えており、高解像で収差の少ない際立った高画質な写真が得られる。開放F1.4から十分な画質で、特に星景撮影には待ち望まれていた能力を実現。ボケ味も滑らかで自然で美しい。35mm判フルサイズ用大口径レンズでありながら、他社と比べて小型・軽量を実現しており、最近の性能は高いが大きく・重いレンズとは異なる。歪みも少なく風景写真以外でも利用しやすい。

僕も使用していますが、小型軽量・写りが良い・ボケが綺麗と、ズームできないことを除けば、大変完成度が高いレンズだと思っています。

最近、α7R IIIに装着して持ち出すことが多いのがこのFE 24mm F1.4 GMです。お気に入りです。

ボケが綺麗な広角単焦点レンズ! ソニー FE 24mm F1.4 GM (SEL24F14GM) レビュー
ソニーから発売されたEマウントの大口径単焦点レンズ『FE 24mm F1.4 GM (SEL24F14GM)』のレビューを行いたいと思います。

カメラグランプリ2019 あなたが選ぶベストカメラ賞 『オリンパス OM-D E-M1X』

オリンパス OM-D E-M1X

オリンパス OM-D E-M1X

最も優れた1機種を読者投票で決定された「あなたが選ぶベストカメラ賞」はオリンパス OM-D E-M1Xが受賞しました。
【受賞理由】
ミラーレス機におけるフラッグシップ機の価値観を変えた1台。マイクロフォーサーズでありながら、縦位置グリップ一体型を採用し、縦横どちらでも同じホールディング性と操作性を実現していること、最大7.5段分の5軸手ブレ補正機構、防塵・防滴構造、耐低温構造により過酷な環境下でも安心して使用できる信頼性、動体追従に優れるAF性能を評価。手持ちハイレゾショットや、ライブNDなどオリンパスらしさも高く評価。

オリンパスの創業100周年モデルといわれているE-M1Xです。マイクロフォーサーズで一緒だったパナソニックがフルサイズミラーレスを発売しましたが、オリンパスは引き続きマイクロフォーサーズで勝負するようですね。100周年記念がこのカメラだったことからもオリンパスのマイクロフォーサーズへの心意気が感じられます。

カメラグランプリ2019 カメラ記者クラブ賞 『リコー GR III』

リコー GR III

リコー GR III

カメラ記者クラブ賞はリコー GR IIIが受賞しました。カメラ部門の得票数で6位に位置していました。

【受賞理由】
フィルムカメラであったリコーGR1(1996年発売)のころからスナップシューターとして、28mm相当で小型・軽量というコンセプトは守りつづけ、シリーズを通して共通のデザインや使い勝手を踏襲している、ほかに類をみないコンパクトカメラ。さらに進化した。ボディーサイズは前モデルより小さくなり、マクロ撮影といった使い勝手も進化。動作レスポンスもよく、ボディー内手ブレ補正機構の採用などカメラとしての完成度を高めている。シリーズの歴史や根強いファンの存在を抜きにしても、コンセプト重視の思想と完成度の高さを評価。GRがよりGRになって戻ってきたことに拍手したい。モノとしての魅力を備えた希有なモデルだ。スマートフォンではなく、写真機で撮影することの意味を感じる。コンパクトデジタルカメラという分野への希望を与え、ハイエンドコンパクトカメラの可能性を示唆したモデルである。

前作のGR IIから手ブレ補正・マクロ撮影・センサー性能などの機能向上にも関わらず、本体を小さくしてきたのはとても魅力的なコンデジに仕上がっていると思います。正直、僕も欲しい。

カメラグランプリ2019 カメラ記者クラブ賞 『タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD』

タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD

タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD

カメラ記者クラブ賞はタムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXDが受賞しました。レンズ部門の得票数では、ソニー FE 24mm F1.4 GMに次いで2番目でした。

【受賞理由】
メーカー純正とは異なる独自の魅力を持つレンズを提供するタムロンらしい製品。広角端を28mmとすることで、ズーム全域開放F2.8でありながら35mm判フルサイズ対応レンズとしては、驚くほどの小型化を実現している。画面周辺部まで十分な描写で、最新の高画素センサーに対応する解像力を持つ。そして、大口径ならではの美しいボケも両立している。持ち出しやすい大きさで、気軽に被写界深度の浅い表現が可能。最短撮影距離が短く、様々な用途に使いやすい。あらゆる表現に、この一本で対応できると思わせてくれるレンズだ。加えて、価格も抑えられている。ユーザー視点で企画されたと感じる。バランスが良くまじめに作られたレンズで、フルサイズミラーレス機のユーザー人口を広げる可能性がある。

価格.comのランキングでも不動の一位をキープしている人気レンズです。タムロンは数ヶ月分のバックオーダーを抱えているとも言われ、このレンズのおかげで昨年度の決算はとても良い数字だったようですね。これだけ売れているということから考えても、ミラーレスカメラは小型軽量も要求されているということですね。

同じく標準ズームレンズのFE 24-105mm F4 G OSSとどちらをエースにするか悩みます。

F2.8なのに小型軽量! タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD (A036)をレビューするよ
大人気のソニーEマウント用のタムロン標準ズームレンズ『28-75mm F/2.8 Di III RXD (A036)』をレビューしてみたいと思います。

 

ミラーレスカメラの時代が到来

GR IIIもミラーレスカメラだとすれば、今回のカメラグランプリ2019の受賞カメラやレンズは全てミラーレスカメラおよびミラーレス専用レンズということになります。確かに発売された一眼レフカメラは少なかったかもしれませんが、一眼レフ用レンズはそれなりに発売されていたと思います。一眼レフからミラーレスへ大革新の一年だったということを表しているようです。また、老舗カメラメーカーのキヤノンやニコンがひとつも受賞していないことも時代の流れなのかもしれません。

 

カメラグランプリ2019 まとめ

今回はカメラ記者クラブが主催するカメラグランプリ2019の受賞カメラやレンズを見てみました。受賞したのは全てミラーレスであり、ミラーレスの時代が来たということを印象付ける結果となっていました。

来年は東京オリンピックが控えていることもあり、今年は一眼レフが踏ん張るのかそれともミラーレスなのか、とても楽しみな一年になりそうです。

 

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