大口径マウント(キヤノンRF、ニコンZ)は画質で有利?小口径マウント(ソニーE)は不利?周辺減光を比較してみた

大口径マウント(キヤノンRF、ニコンZ)と小口径マウント(ソニーE)の周辺減光を比較してみたいと思います。

 

キヤノンやニコンからフルサイズミラーレスカメラが発表され、発売までもう少しです。

キヤノンとニコンは共に大口径マウントであるキヤノンRFマウントとニコンZマウントを採用していますね。

大口径マウントは画質面で優位、特に周辺画質に差がある、小口径マウントは周辺減光が大きいため周辺画質に難がある、とうい噂をネット上でよく見ます。

その噂は本当でしょうか?

僕自身、比較的口径が小さいソニーα7 IIIを使用しているので気になるところです。

今回は本当に小口径マウントは周辺減光が大きいのかを比較検討してみたいと思います。

 

まだ、キヤノンRFやニコンZのカメラやレンズは発売されていないので、キヤノンRFマウントと同じ口径を持つキヤノンEFマウントとソニーEマウントで比較してます。

キヤノンEFマウントがソニーEマウントより優れているのであれば、同じく大口径であるキヤノンEFやニコンZも期待できるのですが、果たしてどういう結果になると思いますか?

 

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まずはマウント径の比較から

 

マウント名マウント系フランジバックタイプ発表時期
キヤノン RF54mm20mmミラーレス2018年09月
ニコン Z55mm16mmミラーレス2018年08月
ソニー E46mm18mmミラーレス2010年06月
キヤノン EF54mm44mm一眼レフ1987年03月
ニコン F44mm46.5mm一眼レフ1959年06月

キヤノンEFマウントとRFマウント、ニコンZマウントは大口径であり、ニコンFマウントとソニーEマウントは小口径となっています。

また、キヤノンRFマウントとニコンZマウント、ソニーEマウントはミラーレス用のマウントのため、フランジバック(センサーとレンズの距離)が短くなっているのが特徴です。

一眼レフはセンサーとレンズの間にミラーボックスがあるため、フランジバックを短く出来ません。ミラーボックスを取り去ってミラーレス化することでフランジバックが短くすることが出来ます。

したがって、小型化できることがミラーレスカメラの利点のひとつとなっています。

 

ソニーEマウントの口径が小さすぎると言われる理由とは

ソニーEマウントはAPS-C専用マウントなのか?

当初、ソニーEマウントは当時のソニーAPS-Cカメラに採用されて発売されました。そのためソニーEマウントはAPS-C用マウントでありフルサイズカメラに採用するには口径が小さすぎる、というが独り歩きしてしまいました。

しかしながら、その噂はソニーの役員によって否定されてます。

またフルサイズセンサーをαでだけ使うと決めているわけでもありません。(実際に商品化するかどうかは別として、技術的には)NEXにもフルサイズセンサーを搭載することは可能ですから。
https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/396897.htmlより

これは2010年のインタビュー記事です。ソニーが世界初のミラーレスカメラα7を出す以前からソニーEマウントはフルサイズに対応していると認めていたということを意味しています。

実物のマウントを見るとやはり小さい?

確かにセンサーを覗いてみると、センサー面にマウントバビヨネットの爪が掛かっているようにも見えます。

ですが、もし実際にセンサー面に爪が掛かっているのであれば、写真に爪が写り込んでしまうと思いませんか?

当然のことながら、実際は映り込むことはありません。

実は、見えているセンサー面は38.5mmあるんです。実際に使用されるセンサー面は36mmなので、余裕があることが分かります。

やはりマウント径ギリギリのセンサーを見ると不安になる方が多いようですが心配無用のようですね。

 

大口径マウントは周辺画質に優位か?

小口径マウントは口径がセンサー面ギリギリのため、周辺減光が大きいと言われています。その噂が正しいとすると、裏を返せば大口径マウントは周辺減光が少ないということになります。

本当はキヤノンRFマウントやニコンZとソニーEマウントと比較したいところですが、共にまだ発売前ということで、キヤノンRFマウントと同じ口径を持つキヤノンEFマウントで比較してみたいと思います。

共に24-70mm F2.8の標準ズームで比較します。F2.8のズームレンズ群は大三元と呼ばれ、各社レンズのベンチマークとなるレンズです。特に24-70mm F2.8は一番利用される大三元標準ズームなので、キヤノン、ソニー共に気合いを入れて作成したはずです。そういう意味では、比較するには持ってこいのレンズだと言えます。

 

焦点距離毎に比較してみた

DXO markで測定された両レンズのVignetting(周辺減光)を参考にしました。

絞り開放のときに周辺減光の影響が一番大きいため、焦点距離毎に開放値(F2.8)で比較します。

グラフは画面中央を基準点として、中央から画面端に向かってどれくらい減光しているかを表しています。

24mmの周辺減光比較

画面の40%から画面端にかけて、ソニーの方が周辺減光は少ないようですね。

35mmの周辺減光比較

両レンズとも24mmよりは周辺減光は減っていますが、画面端ではまだソニーの方が優秀そうです。

50mmの周辺減光比較

画面40%から90%くらいまではキヤノンの方が優れていますが、画面端はソニーの方が優れています。

今回は画面端の周辺減光を確認しているので、50mmでもソニーの方が優れていると言えます。

70mmの周辺減光比較

50mmと傾向は似ていますね。キヤノンの画面端は改善されていますが、まだソニーの方が優れています。

 

マウント径による周辺減光比較まとめ

今回は、大口径マウントと小口径マウントの周辺減光を比較してみました。

キヤノンEFマウントとソニーEマウントのレンズを比較して、小口径であるソニーEマウントの方が周辺減光が少なく、優れているという結果となりました。特に広角側で差が顕著です。

(あるいはキヤノンのレンズ性能自体が劣っているとも考えられますが、いずれにしても全体システムとみれば周辺減光はソニーEマウントの方が優れているという結果)

EFマウントと同じ口径を持つRFマウントも同じような結果になるのではと想定しています。(フランジバックは短くなっただけでは、周辺減光が減るわけではない)

ということは同じような大口径マウントであるニコンZも同じはずです。

確かに、大口径マウントの方がレンズの設計の自由度は上がるかもしれませんが、小口径マウントであっても大口径マウントと同等以上の性能を発揮できるという事が分かりました。ただ単にソニーが凄いだけでしょうか。

これで、これからも安心してソニーα7 IIIを使用できますね。

 

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