SONY G MASTER望遠ズーム描画対決! SEL70200GM(テレコン付)とSEL100400GMはどちらが解像するか

G Master望遠ズームレンズ

ソニーの最上位グレードであるG Masterシリーズには2本の望遠ズームレンズがあります。

今回は、GMの望遠ズームレンズのうち、どちらか一本選ぶならどちらか?という観点で、僕なりの考えを書いてみたいと思います。

 

SEL70200GMとSEL100400GMはそれぞれ個別記事も書いていますので、あわせてご覧ください。

結婚式にポートレートに! ソニー FE 70-200mm F2.8 GM OSS SEL70200GMをレビューしてみる
ソニーの大口径望遠ズーム『FE 70-200mm F2.8 GM OSS』のレビューをしてみたいと思います。
ソニー FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS (SEL100400GM) レビュー
ソニー FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSをレビューしたいと思います。

 

スポンサーリンク

G MASTERの望遠ズームレンズの比較

G Master前玉比較

ソニーのG MASTERシリーズは、究極の解像性能とろけるようなボケ味を両立すべく開発された、ソニーEマウントの最上位グレードのレンズシリーズです。ピントが合った面はボケさせずにしっかり解像させ、ピントが合わない面は解像させずにボケさせる、と相反する事象を両立させることは非常に困難だと容易に想像できます。

そんなG MASTERシリーズの望遠ズームレンズ2本が、FE 70-200mm F2.8 GM OSS (SEL70200GM)FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS (SEL100400GM)です。

パッと見では良く似たレンズですが、手に取ってみると、FE 70-200mm F2.8 GM OSSの方がひと回り細いレンズだということが分かります。

 

SEL70200GM横写真FE 70-200mm F2.8 GM OSS

SEL100400GM横写真
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS

FE 70-200mm F2.8 GM OSSは、インナーズームなのでズームしてもレンズの全長が伸びません。一方で、FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSはズームすると全長が伸びます。レンズが伸びるとモーメント力でレンズが重く感じたり、伸びた隙間から水分やゴミが混入したりする可能性がゼロとは言えません。

フードも違っていて、FE 70-200mm F2.8 GM OSSは花形、FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSは筒型のフードが付いています。どちらが好きかといわれれば、うーん両方かっこいいですね。

ちなみに、FE 70-200mm F2.8 GM OSSの花形フードはFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSに取り付けることが出来ますが、逆は出来ません。ちょっとした豆知識です。

スペック比較

FE 70-200mm F2.8 GM OSS
(SEL70200GM)
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
(SEL100400GM)
レンズ構成18群23枚16群22枚
焦点距離70~200 mm100~400 mm
画角34~12.3 度24~6.1 度
フォーカスAF/MFAF/MF
絞り羽根枚数11 枚9 枚
最大撮影倍率0.25 倍0.35 倍
最短撮影距離0.96 m0.98 m
開放F値F2.8F4.5-5.6
手ブレ補正機構
防塵
防滴
最大径x長さ88x200 mm93.9×205 mm
フィルター径77 mm77 mm
重量1480 g1395 g

SEL70200GMの絞り羽根枚数は11枚となっています。点光源がボケた際に絞り羽根枚数が多い方が、キレイな丸ボケになってくれます。絞り羽根枚数は9枚以上であれば、一般的に枚数が多いと言われています。SEL100400GMも9枚なので枚数が多いレンズですが、SEL70200GMの11枚はかなり枚数が多いと言えます。

共に最短撮影距離は、1m以下となっており、寄れるレンズと言えると思います。望遠ズームレンズの場合は、最短撮影距離が1.2m程度のレンズが多いため、1m以下ですとかなり寄れるレンズです。特に、最大撮影倍率が0.35倍のSEL100400GMはテレマクロ的にも使用可能です。

最大径はSEL70200GMが約6mm小さいですね。一方で、重量はSEL100400GMが100g弱軽いです。

 

SEL70200GM(テレコン付)とSEL100400GMあなたはどっち?

70mmから100mmの間の焦点域は必要か?

望遠ズームレンズなので、どちらかと言えば望遠側が重要ですが、所有しているレンズによっては、70mmから100mmがあった方が良い場合もあると思います。

所有している標準ズームレンズが24-70mm28-75mmの場合

カバーしている焦点域が70mmあるいは75mmまでなので、70mmから始まるSEL70200GMの方が繋がりが良いと思います。70mmから100mmの間は、ポートレート撮影でよく使われる焦点域のため、絶対ポートレートは撮らないという方以外はSEL70200GMの方が使用できる場面が広がると思います。

所有している標準ズームレンズが24-105mmの場合

カバーしている焦点域が105mmまでなので、焦点距離だけで判断するならばSEL100400GMの方が繋がりが良いと思います。SEL70200GMでも良いかもしれませんが、70mmから100mmの間が被っており、ちょっと勿体ないかなと思います。

寄れる最強の旅行レンズ! ソニー FE 24-105mm F4 G OSS (SEL24105G) レビュー
ソニーの標準ズームレンズ『FE 24-105mm F4 G OSS』をレビューしたいと思います。

200mmから400mmの間の焦点域は必要か?

200mm以上が必要ということであれば、SEL100400GMの方が好ましいはずです。もちろんSEL70200GMにテレコンを付けて焦点距離を延ばすことは出来ますが、一般的にはテレコンは画質劣化やオートフォーカス速度の低下が伴うと言われています。

ソニーのテレコンは出来が良いという話も聞きますので、実際はどうなのか試してみましょう。

SEL70200GMの望遠端200mmに1.4倍テレコンバーターSEL14TCを取り付けると、実質的な焦点距離は280mmとなります。

SEL70200GMの望遠端200mmに2.0倍テレコンバーターSEL20TCを取り付けると、実質的な焦点距離は400mmとなります。

それぞれをSEL100400GMの280mmと400mmと比較してみたいと思います。

もし画質にあまり差がないということであれば、SEL70200GMにテレコンの組み合わせを積極的に考えて良いということになります。

1.4倍テレコンであるSEL14TCを装着すると1段暗くなり、SEL70200GMの開放値がF2.8からF4.0になります。

2.0倍テレコンであるSEL20TCを装着すると2段暗くなり、SEL70200GMの開放値がF2.8からF5.6になります。

280mm比較

撮影設定ミスっていました。後日追記予定です。

SEL70200GM@200mm
+SEL14TC センター
SEL100400GM@280mm
センター
F5.6
F8.0
SEL70200GM@200mm
+SEL14TC コーナー
SEL100400GM@280mm
コーナー
F5.6
F8.0

400mmセンター

SEL70200GM@200mm
+SEL20TC
SEL100400GM@400m
F5.6
F8.0

SEL20TCを装着したSEL70200GMのセンターは、開放F5.6でかなり描写が甘いです。一段絞ってF8.0にすると、少し解像感は増しますがそれでもソフトな描写となっています。

SEL100400GMは、開放F5.6から既に解像のピークです。F8.0でも解像のピークのままです。

SEL70200GMにSEL20TCを装着すると、画面センターといえど、かなり描写が甘くなるようです。

400mmコーナー

SEL70200GM@200mm
+SEL20TC
SEL100400GM@400m
F5.6
F8.0

SEL20TCを装着したSEL70200GMは、センターと同様に、開放F5.6ではかなりソフトで、F8.0に絞ると少し解像感が増します。

SEL100400GMは、センターと同様に、開放F5.6からピークの解像性能を示しています。F8.0に絞っても同様です。

SEL70200GMは、先ほど画面センターの描写を見た後なので、コーナーの描写が甘いことにそれほど驚きません。むしろ、コーナーの方が画質が悪くなくことが一般的なので、コーナーは頑張っているな、という印象さえ受けます。

以上の結果から、SEL20TCを装着したSEL70200GMとSEL100400GMでは、描画性能にかなりの差があることが分かりました。

テレコンでオートフォーカス速度は低下する?

SEL70200GMSEL100400GM
前側ダイレクトドライブSSMリングドライブSSM
後側ダブルリニアモーターダブルリニアモーター

SEL70200GMとSEL100400GMは、ほとんど同じオートフォーカスの技術を用いているので、スペックだけ比較すると同じくらいのオードフォーカス速度かと思われます。

しかし実際のところは、SEL100400GMの方が少し早いです。恐らくですが、SEL70200GMの方がオートフォーカスで動かすフォーカスレンズが大きいため、速度に差が出ているのではと思われます。

また、コンティニュアスAFで撮影していると、SEL70200GMはモーターやレンズが駆動する微量の振動が手に伝わってきます。レンズが動いてピント合わせしてくれているのだなと、これはこれで面白いです。

SEL70200GMにテレコンを取り付けて、コンティニュアスAFでオートフォーカス速度の変化を試してみましたが、驚いたことに、オートフォーカス速度の低下は感じられませんでした。絶対に低下していないかと言われれば、細かな違いがあるかもしれまえんが、目隠ししたらテレコンありかテレコンなしかをオートフォーカスの速度のみで判断することは難しいと思います。

どちらかと言えば、テレコンありなしに関わらず、低照度環境や低コントラストな被写体のオートフォーカスの迷いの方がよっぽど気になります。

400mm以上の焦点域が必要か?

豹を撮影した写真ƒ/5.6, SS 1/250, 400 mm, ISO 250(中央に豹がいるが400mmでも足らない)

ケニアでサファリゲームをしたときは、このSEL100400GMが大活躍しました。サファリカーから野生の動物を撮影するわけですが、サファリカーは道路を外れてはいけないため、基本遠方からの撮影になります。(ライオンがこちらに歩いてきて距離1mなんてこともありましたが)

現地で撮影を経験して、最低でも400mmは必要だなと思いました。出来れば1200mmくらい欲しかったです笑

サファリゲームでは焦点距離が大正義でした。

400mm以上の焦点距離が必要な場合は、SEL100400GMにテレコンを付けるしか手はありません。400mm以上が必要な場合は、必然的にSEL100400GMが必須になります。

F2.8の明るさが必要か?

F2.8の明るさが必須ということであれば、必然的にSEL70200GMを選ぶことになります。背景をボカしたいポートレート撮影やコンサートや劇等の室内撮影時が考えられます。

もしポートレートを突き詰めたいのであれば、85mm F1.4などのさらに明るいレンズを購入して、望遠ズームはSEL100400GMとするのも十分考えられます。

100mmから200mmの間の焦点域の画質はどちらが良いか?

SEL70200GMのF5.6以降に絞ったときとSEL100400GMではどちらが画質が良か、比較してみたいと思います。F2.8の明るさも絞ってしまえば、結局暗いレンズと同じになりますからね。

100mmセンター

SEL70200GMSEL100400GM
F5.6
F8.0

センターは、F5.6とF8.0ともに同等の解像性能かほんの少しSEL100400GMの方が高そうです。SEL70200GMが開放値から2段絞った値、SEL100400GMが開放値だとすると、SEL100400GMの性能の高さが伺えます。

100mmコーナー

SEL70200GMSEL100400GM
F5.6
F8.0

SEL70200GMは、開放から2段絞ったF5.6でもまだソフトです。F8.0まで絞っても若干改善するものの、もう少し解像してほしいですね。

SEL100400GMは、F5.6は少しソフトですが、SEL70200GMに比べるとかなりマシです。F8.0に絞ると解像感が増します。

100mmのコーナーは、SEL100400GMが解像性能が高そうです。

140mmセンター

SEL70200GMSEL100400GM
F5.6
F8.0

140mmのセンターは、F5.6とF8.0ともにほぼ同程度の解像性能です。

140mmコーナー

SEL70200GMSEL100400GM
F5.6
F8.0

140mmのコーナーは、100mmの結果と同様になっています。2段絞っているSEL70200GMですが、あと一歩という感じでしょうか。

200mmセンター

SEL70200GMSEL100400GM
F5.6
F8.0

200mmのセンターは、F5.6ではSEL70200GMの方が解像しています。一段絞ったF8.0では両レンズで同程度解像しています。

200mmコーナー

SEL70200GMSEL100400GM
F5.6
F8.0

200mmのコーナーでは、F5.6とF8.0ともにSEL70200GMの方が良い結果となっています。

SEL70200GMは、望遠端の描画性能が高いレンズと言えそうです。

一方、SEL100400GMは、どの焦点距離でも安定した描画性能を有していました。

 

僕が一本選ぶとすると現時点ではFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS (SEL100400GM)

2本のうち、僕が現時点で一本しか持てないとすれば、FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS (SEL100400GM)を選択します。

ケニアでのサファリゲームを経験して、焦点距離は大正義と実感しました。背景はボケなくても我慢は出来ますが、遠くの被写体に届かないのは非常にもどかしいです。

また、ボケを重視してレンズを選ぶなら、僕ならもっと明るい単焦点レンズを選びたいところです。

そういう意味では、出る出ると噂されているFE 135mm F1.8 GMは大注目しています。

また、こちらも出ると噂されているFE 200-600mm Gも合わせて、FE 135mm F1.8 GM + FE 200-600mm Gが非常に良い組み合わせだと思います。

両レンズが今後発表されて良い評価だったら、FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSからFE 135mm F1.8 GM + FE 200-600mm Gに乗り換えるのもアリだと考えています。早く出ませんかねぇ。

 

GM望遠ズームレンズまとめ

今回は、SEL70200GMとSEL100400GMでは、どちらが良いかという記事を書いてみました。

両レンズ共に高価なレンズですし、100-200mmの焦点距離は被っていますし、どちらが良いか迷っている方も多いと思います。

テレコン使用も含めると、選択肢が広がるので。さらに迷ってしまいますね。

両レンズは、ある意味用途が異なるレンズですので、迷い過ぎて撮影機会を逃すくらいなら、両方買っちゃうのはいかがでしょうか?笑

結婚式にポートレートに! ソニー FE 70-200mm F2.8 GM OSS SEL70200GMをレビューしてみる
ソニーの大口径望遠ズーム『FE 70-200mm F2.8 GM OSS』のレビューをしてみたいと思います。
ソニー FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS (SEL100400GM) レビュー
ソニー FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSをレビューしたいと思います。