ソニーのAPS-Cカメラで使用できるEマウントのズームレンズ一覧と僕のオススメを書いてみたいと思います。
APS-C専用カメラだけでなく、APS-Cで使えそうなフルサイズ用レンズも合わせてご紹介します。
ソニーAPS-Cで使用できる単焦点レンズ一覧と僕のオススメ単焦点レンズも記事にしていますので、あわせてご覧ください。

APS-C専用Eマウントの広角ズームレンズ一覧
E 10-18mm F4 OSS (SEL1018)
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
レンズ構成 | 8群10枚 | 絞り羽根枚数 | 7 枚 |
焦点距離 | 10~18 mm | APS-C焦点距離 | 15~27 mm |
最大撮影倍率 | 0.1 倍 | 最短撮影距離 | 0.25 m |
画角 | 109~76 度 | 開放F値 | F4 |
防塵・防滴 | 手ブレ補正機能 | ○ | |
サイズ・重量 | |||
最大径x長さ | 70×63.5 mm | 重量 | 225 g |
フィルター径 | 62 mm |
15mmから27mmまでをカバーするAPS-C専用約2倍ズームレンズです。ソニーEマウントのAPS-C専用レンズのうち、唯一の広角ズームレンズとなります。
広角ズームレンズには珍しく、手ブレ補正機能を有していることが特徴です。
また、F4通しのレンズとしては、小型で軽量なレンズに仕上がっており、使い勝手が良いレンズでもあります。
APS-C専用Eマウントの標準ズームレンズ一覧
E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS (SELP1650)
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
レンズ構成 | 8群9枚 | 絞り羽根枚数 | 7 枚 |
焦点距離 | 16~50 mm | APS-C焦点距離 | 24~75 mm |
最大撮影倍率 | 0.215 倍 | 最短撮影距離 | 0.25 m |
画角 | 83~32 度 | 開放F値 | F3.5-5.6 |
防塵 | 手ブレ補正機能 | ○ | |
サイズ・重量 | |||
最大径x長さ | 64.7×29.9 mm | 重量 | 116 g |
フィルター径 | 40.5 mm |
24mmから75mmまでをカバーするAPS-C専用の3倍標準ズームレンズです。パンケーキレンズと言ってもいいくらい小型軽量なズームレンズですが、パワーズーム(電動ズーム)機能と手ブレ補正機能を有しているのが特徴です。
キットレンズにもなっていることもあって、使用している方が多いズームレンズです。
Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS (SEL1670Z)
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
レンズ構成 | 12群16枚 | 絞り羽根枚数 | 7 枚 |
焦点距離 | 16~70 mm | APS-C焦点距離 | 24~105 mm |
最大撮影倍率 | 0.23 倍 | 最短撮影距離 | 0.35 m |
画角 | 83~23 度 | 開放F値 | F4 |
防塵 | 手ブレ補正機能 | ○ | |
サイズ・重量 | |||
最大径x長さ | 66.6×75 mm | 重量 | 308 g |
フィルター径 | 55 mm |
24mmから105mmまでをカバーするAPS-C専用ツァイス銘の4倍ズームレンズです。ツァイスレンズは色乗りが良い、T*コーティングにより逆光に強いことが特徴です。
同じくツァイス銘の標準ズームレンズであるフルサイズ用のVario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS (SEL2470Z)はあまり評判が芳しくありませんが、こちらのVario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSSは評判が良い標準ズームレンズとなっています。
E 18-55mm F3.5-5.6 OSS (SEL1855)
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
レンズ構成 | 9群11枚 | 絞り羽根枚数 | 7 枚 |
焦点距離 | 18~55 mm | APS-C焦点距離 | 27~52.5 mm |
最大撮影倍率 | 0.3 倍 | 最短撮影距離 | 0.25 m |
画角 | 76~29 度 | 開放F値 | F3.5-5.6 |
防塵 | 手ブレ補正機能 | ○ | |
サイズ・重量 | |||
最大径x長さ | 62×60 mm | 重量 | 194 g |
フィルター径 | 49 mm |
27mmから72.5mmをカバーするAPS-C専用の3倍標準ズームレンズです。Eマウントの中では初期に設計されたレンズということもあり、比較的新しいレンズと比べると見劣りしてしまっているようです。
特に、同じような焦点域をカバーするE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSと比較して、E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSを選ぶ方が多いように思います。
一部カメラのキットレンズとしては手に入りますが、レンズ単体の販売は終了しています。
E PZ 18-105mm F4 G OSS (SELP18105G)
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
レンズ構成 | 12群16枚 | 絞り羽根枚数 | 7 枚 |
焦点距離 | 18~105 mm | APS-C焦点距離 | 27~157.5 mm |
最大撮影倍率 | 0.11 倍 | 最短撮影距離 | 0.45 m |
画角 | 76~15 度 | 開放F値 | F4 |
防塵 | 手ブレ補正機能 | ○ | |
サイズ・重量 | |||
最大径x長さ | 78×110 mm | 重量 | 427 g |
フィルター径 | 72 mm |
27mmから157.5mmまでをカバーするAPS-C専用の標準ズームレンズです。ソニーEマウントの中で初めてGレンズとして登場したレンズでした。
パワーズーム機能と6倍という倍率により、静止画だけでなく動画撮影にも適したレンズとなっています。
E PZ 18-110mm F4 G OSS (SELP18110G)
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
レンズ構成 | 15群18枚 | 絞り羽根枚数 | 7 枚 |
焦点距離 | 18~110 mm | APS-C焦点距離 | 27~165 mm |
最大撮影倍率 | 0.122 倍 | 最短撮影距離 | 0.4 m |
画角 | 76~14.3 度 | 開放F値 | F4 |
防塵 | ○ | 手ブレ補正機能 | ○ |
サイズ・重量 | |||
最大径x長さ | 110×167.5 mm | 重量 | 1105 g |
フィルター径 | 95 mm |
27mmから165mmまでをカバーするAPS-C専用の6倍標準ズームレンズです。18-105mm F4 G OSSと異なる点としては、E PZ 18-110mm F4 G OSSは動画撮影に特化して設計したレンズということです。
例えば、動画撮影時に懸念となるブリージングやピントのズレ、光軸のズレといった要素を排除するSMO(Smooth Motion Optics)機構を採用しています。雨天時の撮影にも対応できるよう防塵・防滴に配慮された設計となっています。
APS-C専用Eマウントの望遠ズームレンズ一覧
E 55-210mm F4.5-6.3 OSS (SEL55210)
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
レンズ構成 | 9群13枚 | 絞り羽根枚数 | 7 枚 |
焦点距離 | 55~210 mm | APS-C焦点距離 | 82.5~315 mm |
最大撮影倍率 | 0.225 倍 | 最短撮影距離 | 1 m |
画角 | 28.2~7.8 度 | 開放F値 | F4.5-6.3 |
防塵 | 手ブレ補正機能 | ○ | |
サイズ・重量 | |||
最大径x長さ | 63.8×108 mm | 重量 | 345 g |
フィルター径 | 49 mm |
82.5mmから315mmまでをカバーするAPS-C専用の4倍望遠ズームレンズです。
APS-C専用の望遠ズームレンズは、このE 55-210mm F4.5-6.3 OSSしか選択肢がありませんが、それほど評判は悪くないという印象です。周辺部の解像は少し甘めですが、F8程度まで絞れば実用的になるという評価を良く見かけます。
APS-C専用Eマウントの高倍率ズームレンズ一覧
E 18-135mm F3.5-5.6 OSS (SEL18135)
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
レンズ構成 | 12群16枚 | 絞り羽根枚数 | 7 枚 |
焦点距離 | 18~135 mm | APS-C焦点距離 | 27~202.5 mm |
最大撮影倍率 | 0.29 倍 | 最短撮影距離 | 0.45 m |
画角 | 76~12 度 | 開放F値 | F3.5-5.6 |
防塵 | 手ブレ補正機能 | ○ | |
サイズ・重量 | |||
最大径x長さ | 67.2×88 mm | 重量 | 325 g |
フィルター径 | 55 mm |
27mmから202.5mmまでをカバーするAPS-C専用7.5倍の高倍率ズームレンズです。
APS-C専用レンズのなかでは一番新しいレンズとなります。(2019年1月現在)
高倍率ズームレンズとしては、どの焦点距離でもそれなりの写りをする割には、小型軽量に仕上がっており大変使い勝手が良いレンズとなっています。
E18-200mm F3.5-6.3 OSS (SEL18200)
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
レンズ構成 | 12群17枚 | 絞り羽根枚数 | 7 枚 |
焦点距離 | 18~200 mm | APS-C焦点距離 | 27~300 mm |
最大撮影倍率 | 0.35 倍 | 最短撮影距離 | 0.3 m |
画角 | 76~8 度 | 開放F値 | F3.5-6.3 |
防塵 | 手ブレ補正機能 | ○ | |
サイズ・重量 | |||
最大径x長さ | 75.5×99 mm | 重量 | 524 g |
フィルター径 | 67 mm |
27mmから300mmまでをカバーするAPS-C専用11倍の高倍率ズームレンズです。
ソニーEマウントの中では最大倍率を誇る高倍率ズームレンズです。画質よりもこれ一本で何でも撮影したいという方やレンズ交換が出来ない状況などで活躍します。
E 18-200mm F3.5-6.3 OSS LE (SEL18200LE)
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
レンズ構成 | 13群17枚 | 絞り羽根枚数 | 7 枚 |
焦点距離 | 18~200 mm | APS-C焦点距離 | 27~300 mm |
最大撮影倍率 | 0.27 倍 | 最短撮影距離 | 0.5 m |
画角 | 76~8 度 | 開放F値 | F3.5-6.3 |
防塵 | 手ブレ補正機能 | ○ | |
サイズ・重量 | |||
最大径x長さ | 68×97.1 mm | 重量 | 460 g |
フィルター径 | 62 mm |
27mmから300mmまでをカバーするAPS-C専用11倍の高倍率ズームレンズです。
E 18-200mm F3.5-6.3 OSSと比較すると、最短撮影距離が長くなっている代わりに、小型軽量に設計されています。
E PZ 18-200mm F3.5-6.3 OSS (SELP18200)
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
レンズ構成 | 12群17枚 | 絞り羽根枚数 | 7 枚 |
焦点距離 | 18~200 mm | APS-C焦点距離 | 27~300 mm |
最大撮影倍率 | 0.35 倍 | 最短撮影距離 | 0.3 m |
画角 | 76~8度 | 開放F値 | F3.5-6.3 |
防塵 | 手ブレ補正機能 | ○ | |
サイズ・重量 | |||
最大径x長さ | 93.2×99 mm | 重量 | 649 g |
フィルター径 | 67 mm |
27mmから300mmまでをカバーするAPS-C専用11倍の高倍率ズームレンズです。
E 18-200mm F3.5-6.3 OSSと比較すると、パワーズーム機能が付いています。その分重くなっています。
APS-Cと相性良さそうなEマウントのフルサイズ用ズームレンズ
Eマウントのフルサイズ対応ズームレンズのうち、APS-Cカメラに使用すると良さそうなレンズをご紹介します。
APS-Cの標準ズームレンズはシネレンズも含めて5種類発売されていますので、意外と手厚いラインナップです。
中望遠域や望遠域のズームレンズが少ないので、それらの焦点域のズームレンズを中心に取り上げたいと思います。
タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
レンズ構成 | 12群15枚 | 絞り羽根枚数 | 9 枚 |
焦点距離 | 28~75 mm | APS-C焦点距離 | 42~112.5 mm |
最大撮影倍率 | 1:2.9 倍 | 最短撮影距離 | 0.19 m |
画角 | 75.23~32.11 度 | 開放F値 | F2.8 |
防塵・防滴 | 〇(防滴のみ) | 手ブレ補正機能 | |
サイズ・重量 | |||
最大径x長さ | 73×117.8 mm | 重量 | 550 g |
フィルター径 | 67 mm |
タムロン社製のフルサイズ対応標準ズームレンズです。ソニーのAPS-C専用レンズにはF2.8通しのズームレンズラインナップがないため、このレンズは貴重な存在です。
フルサイズ対応のズームレンズは他にもありますが、タムロン 28-75mm F2.8はAPS-Cカメラに取り付けてもバランスが良い大きさと重さが特徴です。
フルサイズ用Eマウントレンズの中でも、かなり評価が高いレンズですので、APS-Cカメラで使用しても描画性能は折り紙つきです。

FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS (SEL70300G)
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
レンズ構成 | 13群16枚 | 絞り羽根枚数 | 9 枚 |
焦点距離 | 70~300 mm | APS-C焦点距離 | 105~450 mm |
最大撮影倍率 | 0.31 倍 | 最短撮影距離 | 0.9 m |
画角 | 34~8.1 度 | 開放F値 | F4.5-5.6 |
防塵 | ○ | 手ブレ補正機能 | ○ |
サイズ・重量 | |||
最大径x長さ | 84×143.5 mm | 重量 | 854 g |
フィルター径 | 72 mm |
フルサイズ対応の4倍望遠ズームレンズです。APS-Cで使用すると、焦点距離が1.5倍されるため105mm-450mmで使用できます。450mmで使用できるレンズは、ソニーEマウントでは貴重なので、FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSSをAPS-Cカメラで使用している方を多く見かけます。
FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSSは、フルサイズ対応4倍望遠ズームレンズとしては小型である反面、ある程度絞らないと周辺の解像感が出てこないという特徴があります。
APS-Cで使用すると、センサーサイズの差により周辺が切り取られるため、中央部分の良い部分だけで撮影が可能です。
APS-Cに使用したいオススメのズームレンズ
E 10-18mm F4 OSS (SEL1018)
E 10-18mm F4 OSSは、TIPA2013で最優秀CSC Expert Lensを受賞しています。小型軽量な割には画質が良いと評価されているレンズですね。
広角ズームレンズは10-18mm F4しか選択肢がないということもありますが、広角ズームはこれ一本で十分とも思える描画性能だと思います。
広角ズームレンズとしては珍しく手ブレ補正機能が付いているので、ボディ内手振れ補正機能が付いていないα6400/α6300/α6000/α5100とも相性が良いレンズです。
E 18-135mm F3.5-5.6 OSS (SEL18135)
2018年発売とAPS-C専用レンズの中では新しいため、設計も新しい高倍率ズームレンズです。また、価格.comのAPS-C専用Eマウント高倍率ズームレンズの中で一番評価が高いレンズでもあります。
手に持ってみるとかなり軽く、その割には写りも優秀な、APS-C専用レンズの中で一番バランスの良いレンズだと思います。
軽量に仕上げるために、あえて防塵・防滴対応をしなかったという点も個人的には好印象です。
E 10-18mm F4 OSSとE 18-135mm F3.5-5.6 OSSの2本でほぼ何でも撮影できますね。
FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS (SEL70300G)
E 10-18mm F4 OSSとE 18-135mm F3.5-5.6 OSSの2本で対応できないような遠くの被写体の場合、望遠レンズが必要となりますが、僕のオススメはFE 70-300mm F4.5-5.6 G OSSです。
焦点距離を延ばすことと、画質の良い中央部分だけを使用できるという点で、APS-CカメラとFE 70-300mm F4.5-5.6 G OSSの組み合わせは適していると思います。
フルサイズ用の望遠レンズのため、少々値段は張りますが、300mm以上の焦点距離が必要な場合は一番現実的なレンズだと思います。ソニーEマウントで焦点距離400mmが必要な場合は、フルサイズでFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSを使用するか、APS-CでFE 70-300mm F4.5-5.6 G OSSを使用するかですが、後者のほうがコストパフォーマンスに優れていますね。
APS-Cで使用できる標準ズームレンズまとめ
今回は、ソニーのAPS-Cカメラで使用できるEマウントのズームレンズについて、APS-C専用レンズだけでなく、フルサイズ用レンズも含めてご紹介しました。
ソニーのAPS-C専用レンズは種類が多くないといわれることが多いと思いますが、こうして一覧にしてみると特に標準レンズは他のマウントにも劣らないラインナップでした。
新しいAPS-C専用レンズの噂もありますので、期待して待ちたいと思います。


