以前の記事で僕が次に欲しいレンズについて書きましたが、今回はソニーEマウントの広角 単焦点レンズは現状どのような選択肢があるかまとめてみたいと思います。
また、僕がオススメする広角単焦点レンズ ベスト3もお伝えします。
僕が以前書いた、次に欲しいレンズを妄想した記事はこちら。
- 何を撮りたいのか?
- ソニーEマウントの広角単焦点一覧
- フォクトレンダー HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical
- フォクトレンダー ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical III
- LAOWA 12mm F2.8 Zero-D
- SAMYANG 14mm F2.8 ED AS IF UMC
- SAMYANG AF14mm F2.8 FE
- シグマ 14mm F1.8 DG HSM Art
- フォクトレンダー SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III
- LAOWA 15mm F2 Zero-D
- LAOWA 15mm F4 Wide Angle Macro with Shift
- カールツァイス Batis 2.8/18
- シグマ 20mm F1.4 DG HSM Art
- FiRIN 20mm F2 FE AF
- FiRIN 20mm F2 FE MF
- カールツァイス Loxia 2.8/21
- SAMYANG AF24mm F2.8 FE
- シグマ 24mm F1.4 DG HSM Art
- 僕がオススメする広角単焦点レンズ ベスト3
- ソニーEマウントの広角単焦点レンズたち
何を撮りたいのか?
広角レンズの場合、何を撮るかによって、選ぶべき焦点距離やF値が変わってきますので、何を撮りたいかを明確にしてからレンズを検討したいところです。例えば、広角レンズが良く用いられるシチュエーションである風景、花火、星空でもそれぞれ必要とされるレンズの特性が異なってきます。
風景写真
- 絞ってパンフォーカスで撮影するため、F値は明るく無くても良い(F値が小さくてもどの道絞る)
花火
- 絞ってスローシャッターで撮影するため、F値は明るく無くても良い(F値が小さくても絞って撮影するため)
- また、ピント合わせはMFで行うため、AFで無くても良い。
星空
- 開放付近で撮りたいので、F値はなるべく明るいほうが良い。
- また、ピント合わせはMFで行うため、AFで無くても良い。
- 星を大きく見せたい場合は、ソフトフィルターをしようすることが多いが、フィルターが装着できるレンズである必要がある。
- コマ収差がないレンズの方が好ましい。
考え方は人それぞれだと思うので、自分にあった広角単焦点を見つけてみてください。
ソニーEマウントの広角単焦点一覧
今回は24mm以下の広角単焦点に絞ってまとめてみます。(シネマ用レンズは除く)
フォクトレンダー HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
対応マウント | α Eマウント系 | フォーカス | MF |
レンズ構成 | 10群13枚 | 絞り羽根枚数 | 10 枚 |
焦点距離 | 10 mm | 最短撮影距離 | 0.3 m |
最大撮影倍率 | 1:22.7 | 開放F値 | F5.6 |
最大径x長さ | 67.4×68.5 mm | 重量 | 375 g |
フィルター径 | – |
現時点でソニーEマウントの最広角のレンズです。
普通に撮ると自分の足が映り込んでしまうほどの広角なので、使いこなすには練習が必要です。
他の方とは異なる写真を取りたい方にはオススメです。
フォクトレンダー ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical III
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
対応マウント | α Eマウント系 | フォーカス | MF |
レンズ構成 | 10群12枚 | 絞り羽根枚数 | 10 枚 |
焦点距離 | 12 mm | 最短撮影距離 | 0.3 m |
最大撮影倍率 | 1:19.2 | 開放F値 | F5.6 |
最大径x長さ | 67.4×68.3 mm | 重量 | 350 g |
フィルター径 | – |
基本的には、同シリーズの10mmと同じ様な特性ですが、10mmを使いこなすことに不安がある人がこちらの12mmを選ぶようです。
LAOWA 12mm F2.8 Zero-D
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
対応マウント | α Eマウント系 | フォーカス | MF |
レンズ構成 | 10群16枚 | 絞り羽根枚数 | 7 枚 |
焦点距離 | 12 mm | 最短撮影距離 | 0.18 m |
最大撮影倍率 | 0.2 倍 | 開放F値 | F2.8 |
最大径x長さ | 約74.8×約82.2mm | 重量 | 約610〜650g |
フィルター径 | – |
フォクトレンダーがF5.6と暗いレンズだったのに対し、F2.8と明るいレンズとなっています。
超広角で星空撮影をする方が選択するレンズでしょう。
SAMYANG 14mm F2.8 ED AS IF UMC
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
対応マウント | α Eマウント系 | フォーカス | MF |
レンズ構成 | 10群14枚 | 絞り羽根枚数 | 6 枚 |
焦点距離 | 14 mm | 最短撮影距離 | 0.28 m |
最大撮影倍率 | 開放F値 | F2.8 | |
最大径x長さ | 87×122.1 mm | 重量 | 570 g |
フィルター径 | – |
キヤノンやニコンを使用している方たちも星空撮影用に良く使用されているレンズです。
コマ収差が良好に補正されており、価格が安価ということもあり、星空撮影レンズとして有名です。
SAMYANG AF14mm F2.8 FE
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
対応マウント | α Eマウント系 | フォーカス | AF/MF |
レンズ構成 | 10群14枚 | 絞り羽根枚数 | 7 枚 |
焦点距離 | 14 mm | 最短撮影距離 | 0.2 m |
最大撮影倍率 | 0.12 倍 | 開放F値 | F2.8 |
最大径x長さ | 85.5×97.5 mm | 重量 | 505 g |
フィルター径 | – |
14mm F2.8 ED AS IF UMCのMFレンズをAF化したレンズだといわれています。
星空撮影にはMFで問題ありませんし、価格が倍以上になったため、AFが絶対必要な方が選ぶレンズでしょう。
シグマ 14mm F1.8 DG HSM Art
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
対応マウント | α Eマウント系 | フォーカス | AF/MF |
レンズ構成 | 11群16枚 | 絞り羽根枚数 | 9 枚 |
焦点距離 | 14 mm | 最短撮影距離 | 0.27 m |
最大撮影倍率 | 1:9.8 倍 | 開放F値 | F1.8 |
最大径x長さ | 95.4×152 mm | 重量 | 1230 g |
フィルター径 | – |
真打登場。シグマのArtシリーズの超広角レンズです。
大型で重量も重くなっていますが、超広角でベストを尽くすならこちらのレンズです。
フォクトレンダー SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III
対応マウント | α Eマウント系 | フォーカス | MF |
---|---|---|---|
レンズ構成 | 9群11枚 | 絞り羽根枚数 | 10 枚 |
焦点距離 | 15 mm | 最短撮影距離 | 0.3 m |
最大撮影倍率 | 1:15.4 | 開放F値 | F4.5 |
最大径x長さ | 66.4×62.3 mm | 重量 | 298 g |
フィルター径 | 58 mm |
フォクトレンダーの超広角3兄弟の末っ子の15mmです。
他の2つと異なる点は少し明るいこととフィルターが付けられるようになったことです。
LAOWA 15mm F2 Zero-D
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
対応マウント | α Eマウント系 | フォーカス | MF |
レンズ構成 | 9群12枚 | 絞り羽根枚数 | 9 枚 |
焦点距離 | 15 mm | 最短撮影距離 | 0.15 m |
最大撮影倍率 | 1/4 倍 | 開放F値 | F2 |
最大径x長さ | 66×82mm | 重量 | 500 g |
フィルター径 | 72 mm |
フィルターが装着可能な最広角のレンズでF値も明るいため、星空撮影に向いていそうです。
LAOWA 15mm F4 Wide Angle Macro with Shift
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
対応マウント | α Eマウント系 | フォーカス | MF |
レンズ構成 | 9群12枚 | 絞り羽根枚数 | 14 枚 |
焦点距離 | 15 mm | 最短撮影距離 | 0.12 m |
最大撮影倍率 | 1:1 倍 | 開放F値 | F4 |
最大径x長さ | 83.8×64.7mm | 重量 | 410 g |
フィルター径 | 77 mm |
超広角でマクロでシフトレンズという面白いレンズです。
特にソニーEマウントではシフトレンズはほとんどないため、貴重なレンズといえます。
カールツァイス Batis 2.8/18
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
対応マウント | α Eマウント系 | フォーカス | AF/MF |
レンズ構成 | 10群11枚 | 絞り羽根枚数 | |
焦点距離 | 18 mm | 最短撮影距離 | 0.25 m |
最大撮影倍率 | 1:9.5 倍 | 開放F値 | F2.8 |
最大径x長さ | 100 mm×80mm | 重量 | 330 g |
フィルター径 | 77 mm |
カールツァイスのAFが効くBatisシリーズの最広角レンズです。
レンズ筒は大きいですが、比較的軽量なレンズとなっています。
シグマ 20mm F1.4 DG HSM Art
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
対応マウント | α Eマウント系 | フォーカス | AF/MF |
レンズ構成 | 11群15枚 | 絞り羽根枚数 | 9 枚 |
焦点距離 | 20 mm | 最短撮影距離 | 0.276 m |
最大撮影倍率 | 1:7.1 倍 | 開放F値 | F1.4 |
最大径x長さ | 90.7㎜×155.8㎜ | 重量 | 1,055g |
フィルター径 | – |
シグマのArtシリーズの20mmです。
Artシリーズということで性能は折り紙付きなので、好きな画角でレンズを選択すればよいと思います。
FiRIN 20mm F2 FE AF
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
対応マウント | α Eマウント系 | フォーカス | AF/MF |
レンズ構成 | 11群13枚 | 絞り羽根枚数 | 9 枚 |
焦点距離 | 20 mm | 最短撮影距離 | 0.28 m |
最大撮影倍率 | 1:10.29 倍 | 開放F値 | F2 |
最大径x長さ | 73.4×81.5 mm | 重量 | 464 g |
フィルター径 | 62 mm |
あまり聞きなれないメーカーですが、ネット上の評価はとても高いレンズです。
先にMFが発売し、後からAFが発売となりましたが、逆に軽量となりました。
FiRIN 20mm F2 FE MF
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
対応マウント | α Eマウント系 | フォーカス | MF |
レンズ構成 | 11群13枚 | 絞り羽根枚数 | 9 枚 |
焦点距離 | 20 mm | 最短撮影距離 | 0.28 m |
最大撮影倍率 | 1:10.29 倍 | 開放F値 | F2 |
最大径x長さ | 69×81.5 mm | 重量 | 490 g |
フィルター径 | 62 mm |
FiRIN 20mm F2 FE AFとの違いは、AFかMFかの違いだけのようです。
MFの方が若干価格が低めのようです。
カールツァイス Loxia 2.8/21
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
対応マウント | α Eマウント系 | フォーカス | MF |
レンズ構成 | 9群11枚 | 絞り羽根枚数 | |
焦点距離 | 21 mm | 最短撮影距離 | 0.25 m |
最大撮影倍率 | 1 : 7.81 | 開放F値 | F2.8 |
最大径x長さ | 62.1×72 mm | 重量 | 394 g |
フィルター径 | 52 mm |
カールツァイスのMFレンズであるLoxiaシリーズの最広角レンズです。
Batisは大型で軽量なレンズですが、Loxiaは小型で少し重量があるレンズです。
よく言えば中身がしっかりつまっているレンズともいえます。
僕も気になるレンズですが、価格がかなり高めの設定なのが惜しいですね。
近い画角でLoxia 2.4/25がありますが、レンズ性能としては、ほとんど同じという評価のようですので、画角で選べばよいと思います。
SAMYANG AF24mm F2.8 FE
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
対応マウント | α Eマウント系 | フォーカス | AF/MF |
レンズ構成 | 7群7枚 | 絞り羽根枚数 | 7 枚 |
焦点距離 | 24 mm | 最短撮影距離 | 0.24 m |
最大撮影倍率 | 0.13 倍 | 開放F値 | F2.8 |
最大径x長さ | 61.8×37 mm | 重量 | 93 g |
フィルター径 | 49 mm |
サムヤンの小型軽量のレンズです。
開放の周辺減光が大めのようですが、解像は隅までしっかりしています。
プラマウントのため、耐久性が少し劣りそうです。
シグマ 24mm F1.4 DG HSM Art
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
対応マウント | α Eマウント系 | フォーカス | AF/MF |
レンズ構成 | 11群15枚 | 絞り羽根枚数 | 9 枚 |
焦点距離 | 24 mm | 最短撮影距離 | 0.25 m |
最大撮影倍率 | 1:5.3 倍 | 開放F値 | F1.4 |
最大径x長さ | 85×116.2 mm | 重量 | 760 g |
フィルター径 | 77 mm |
シグマのArtシリーズの24mmです。
Artシリーズでも24mmだと常識的な大きさ、重さになってきました。
もうすぐソニーからFE 24mm F1.4 GMが発表になると言われています。そちらも楽しみですね。
僕がオススメする広角単焦点レンズ ベスト3
No.1 カールツァイス Loxia 2.8/21
小型で映りも良いレンズです。スナップショット的パンフォーカスで使うことになると思いますので、MFでも問題ありません。
ネックは価格ですね。
No.2 SAMYANG AF24mm F2.8 FE
かなり小型軽量のレンズです。その大きさの割には写りは高評価です。α7 IIIに付けてカバンに入れておいて、いつでも写真が撮れるように出来たらよいですね。
No.3 SAMYANG 14mm F2.8 ED AS IF UMC
比較的安価なレンズですので、星空撮影専用レンズとして、一本持っておくのも全然ありだと思っています。
ソニーEマウントの広角単焦点レンズたち
今回はソニーEマウント用として現在発売されている広角単焦点を網羅的に取り上げました。
シネマレンズなどを除き、ほとんどカバーしていると思いますので、全メーカーのカタログ的な感じでレンズ選びの参考にしていただければと思います。
ソニーはマウントの仕様を外部に公開しているため、様々なメーカーがソニーEマウント用のレンズを販売しています。特に単焦点のメリットが行きやすい広角は16本ものレンズがラインナップされています。逆にソニー純正の広角単焦点レンズがないのが寂しいですね。
ソニーEマウントの良いところは、ソニー以外のサードパーティ製のレンズであっても電子接点でボディがレンズデータを取り込めるため、各種収差補正が適応されるものが多いことです。広角レンズの場合、歪曲収差が問題となるため、ソニー以外のレンズも歪曲収差が補正されることは喜ばしいことです。
キヤノンやニコンのカメラでサードパーティ製のレンズを使用してもそうはなりません。そこはソニーの利点です。
さらにもっと多くのレンズが発売していって欲しいと思います。もちろんソニーからも広角単焦点お願いします。
今回ソニーEマウントの広角単焦点レンズを特集したので、次回以降でソニーEマウントの広角ズームレンズを特集したいと思います。
こうご期待!