僕は三脚を色々悩んだ結果、GitzoのGT1545Tを購入しました。Gitzoのトラベラーシリーズには、荷物を吊り下げて安定性を強化するエンドフックが付いていませんが、Gitzoのマウンテニアに付随するエンドフックが使えたので、今回記事にしてみたいと思います。
エンドフックって何?
トラベラー三脚は、可搬性重視のため軽量設計になっていることがメリットのひとつです。一方で、軽量な三脚は、その軽量さ故に風などの影響を受けやすく撮影時のカメラのブレに繋がってしまいます。
そんな時に活躍するのが、エンドフックです。
ベルボンより
センターポールの下側に取り付けるパーツのことで、フックに手持ちの荷物などを吊り下げることで三脚の安定性を高めることができます。
Gitzoのトラベラー三脚にはエンドフックが付いていない
僕が購入したGT1545TなどのGitzoのトラベラー三脚には、残念ながらエンドフックは付属しません。
トラベラー三脚は可搬性重視だから安定性は二の次、というGitzoの思想なのでしょうか。
いやいや、僕はトラベラー三脚にも安定性が欲しい!
GT1545Tのセンターポールのエンドパーツは取り外すことができるので、何かしらのパーツを取り付けることができるようになっています。なるほど、別売りのエンドフックを取り付ければ良いのですね。
ちなみに、Gitzoのマウンテニアシリーズには、エンドフックが付随しているようです。
Gitzo トラベラー三脚のエンドフック
カタログに載っているエンドフックは使えない
Gitzoのカタログに1/2型用のエンドフックがラインナップされています。トラベラー1型であるGT1545Tにも使えるはず。
ですがこのエンドフック、あまりネット上に情報が出てきません。そこでカメラ店に行って試してみました。
店員さんもこのエンドフックについて良く分からないということだったので、実際にトラベラー三脚に取り付けられるか、その場で試していただきました。店員さん、ありがとうございます!
結果はというと、ネジの径が全く合わず付けられませんでした。
トラベラーに取り付けるには、変換アダプターが必要?
もう一度、カタログを見返してみると変換アダプターがあるではありませんか。
もしやこのパーツも追加で必要なのか。
M12-3/8変換アダプターとなっているので、三脚側がM12、エンドフック側が3/8インチネジということでしょうか。
そのカメラ店には、この変換アダプターの在庫はなかったため、結局そのアダプターで正解なのかは分からないままでしたが、仮にこの変換アダプターが必要となると、エンドフックと変換アダプターの2つで4000円弱します。
ちょっと躊躇してしまいますね。(エンドフックにもうちょっと高級感があれば許せるかもしれませんが)
以前のGitzoの三脚ではエンドフックが使えた
後で分かったことですが、以前のGitzo三脚のネジ径は3/8インチなので、先ほどのエンドフックが変換アダプター無しでそのまま使えたようです。
強度を高めるためだと思いますが、最近のモデルではM12ネジに変わってしまいました。しかしエンドフックは更新されないまま、今に至っているということです。
マウンテニアのエンドフックがトラベラーに使えた
いや待てよ、マウンテニアに付属するエンドフックがトラベラーに使えるかも、と思い再度カメラ店に。
店員さんの了承を得て試してみたところ、やはりマンテニアのエンドフックがトラベラーに付けられるではありませんか。
マウンテニアとトラベラー共に、M12ネジということですね。
ちなみに、マウンテニア付属のエンドフックは0型から2型まで同じパーツでした。(三脚の型によるエンドフックの大きさの違いはない)
もちろん、マウンテニアに付属するエンドフックとトラベラーに付属するエンドキャップは同じネジ径ですし、外径も同じくらいでした。
マウンテニア用のエンドフックをどうやって手に入れるか?
マウンテニアのエンドフックがトラベラーにも取り付けられる、ということが分かりました。トラベラー用のエンドフックはこれで良いじゃんと思いますが、最大の難関はどうやって手に入れるのか?です。
マウンテニアのエンドフックは単品販売されておらず、補修パーツとしてなら取り扱いがあります。つまり、通常のルートでは購入ができないのです。
僕がこのマウンテニア用のエンドフックを欲しいと思ったとき、手に入れる方法として思い浮かんだのは4つでした。
マウンテニアを購入する
一番確実な方法ですが、エンドフックを手に入れるためだけに、もう一式三脚を購入するのは清水の舞台から飛び降りる感じでしょう。
トラベラーとは別に、もっと安定性のある三脚としてマウンテニアを検討しているという方は良いかもしれません。
マウンテニアを持っている人に補修パーツとして取り寄せてもらう
マウンテニアを既に所有している方なら、購入した販売店に補修パーツとして、エンドフックのみ取り寄せてもらうことも可能だと思います。
Gitzoのマウンテニアを持っている人はそれなりにいると思いますので、頼んでみるのも手だと思います。
Gitzoの補修パーツ専門サイトから購入
Gitzoの三脚は、メンテナンスすることで長期間使用できることもメリットです。補修パーツも豊富に揃っています。ネット上で補修パーツのみを取り扱っているサイトもあります。
ネット通販に抵抗がない方は、ネット上で注文することも出来るかもしれません。
少し調べただけで、下記のようなサイトが出てきました。
僕はそれらのサイトを利用したことがあるわけではないので、利用の際はくれぐれも自己責任でお願いします。
カメラショップの店員と仲良くなって取り寄せてもらう
基本的に、マウンテニア用のエンドフックは補修パーツ扱いのため、マウンテニアを購入した人向けのアフタフォローとなります。ですが、マウンテニア購入者以外でも、店員さんにお願いしてみると意外と対応してくれたりします。カメラ店の方針や店員さんの性格にもよると思いますし、店員さんとどれくらい仲良くなっているかも重要な要素です。
カメラ店や店員さんの善意での対応なので、断られても無理強いしないようにしましょう。
ちなみに、僕はこの方法で取り寄せていただきました。
エンドフックを取り付けてみた
GT1545Tにマウンテニア用のエンドフックを取り付けてみました。
全く違和感はありませんね。むしろ最初からエンドフックが付いていたような気さえしてきました。
なぜトラベラーにはこのエンドフックが標準で付属していないか不思議ですね。
付属していないまでも、オプションパーツとしてカタログに載せておくべきだと思います。
バックパックを吊り下げてみる
ピークデザインのエブリデイバックパックに、カメラやレンズをたくさん詰めて吊り下げてみました。これで約8kg程度です。
全く問題ありませんね。
カタログに載っていたエンドフックでは、フックが細いためフック自体が曲がってしまわないか心配でしたが、このマウンテニア用のエンドフックは、フック自体も太いためそんな心配も無用ですね。
これで風の強い日でも三脚の安定性を高めることが出来そうです。
足を折り畳んでみる
エンドフックを取り付けても折り畳めなければ意味がありませんが、全く問題有りませんでした。
エンドフックの周囲にはゴムが付いていますし、フック部分にカーボンの脚が当たることも有りません。これなら付けっぱなしで良さそうです。
トラベラー三脚のエンドフックまとめ
今回は、Gitzoのトラベラー三脚GT1545Tにマウンテニア用のエンドフックを取り付けてみました。
オプションパーツとして販売されているエンドフックは旧モデル用のパーツのため、変換アダプターも必要となりますので、あまりオススメできません。
マウンテニア用のエンドフックであれば、そのまま付けられるので、僕は断然こちらをオススメします。
ぜひ、カメラショップの店員さんと仲良くなって手に入れてみてください。

