今回は、Gitzoのトラベラー三脚GT1545Tにぴったり収まる自由雲台は何か良いものが無いか、検討してみたいと思います。
先日、念願のGitzoのGT1545Tを購入しました。これが『安定性と可搬性を両立したベストバランスの三脚』だと判断して購入したので、脚には満足しています。
GT1545Tは脚のみの購入で、雲台は別途検討しようと考えていました。
自由雲台をどうしよう
Really Right Stuffのミニ三脚TFA-01 Ultra Podでも愛用していたReally Right Stuffの自由雲台BH-25LRをそのまま使用すればとも考えていました。
いざ、GT1545TとBH-25LRを組み合わせてみると、ご覧の通り脚が広がってしまいます。
Really Right Stuffの自由雲台はBH-30LR(BH-25LRより大きい自由雲台)までなら全然問題ないですよ、と言っていた某カメラ店の店員はなんだったんだ。
トラベラー三脚の自由雲台って結構考えられた構造なんだね、僕はそう思いながら自由雲台の沼にハマっていくことになるのか、BH-25LRを生かす方法とどんな雲台の選択肢があるか調べてみたいと思います。
BH-25LRを何とかそのまま使えないか
広がったまま使う
BH-25LRを付けてると折りたたんでも脚が広がってしまいますが、気にせずそのまま使用できないでしょうか。
ピークデザインのバックパックのサイドポケットに収まりませんね。サイドポケットに収まるようにと、パイプ径が25.3mmのGitzo一型を選んだのに、これでは意味がなくなってしまいます。
出っ張っているため、壁やドアにぶつける可能性が高くなるため、心情的にも宜しくありません。
脚を裏返さない
脚を裏返さなければ、雲台の心配をする必要はありません。
確かにそうなのですが、ではなぜトラベラー三脚を選んだのか。これならGitzoのマウンテニアやReally Right StuffのTQC-14の方が良かったです。
サイドバッグからも高さがはみ出ています。
センターポールを伸ばす
センターポールを5cmほど伸ばしてみます。
自由雲台のボールの出っ張りの部分がロックナットに掛からなくなるので、脚がキレイに収まるようになりました。意外とありかもしれません。(クランプは取り外してみました)
クランプを小型の物に変える必要はありますが、センターポールが出っ張っているのを許容できれば、収まりそうです。
また、雲台がカーボン部分に当たるため、その部分に補強が必要です。
小型のクランプだとこのあたりでしょうか。
いっそのこと取り外す
開き直って、収納するたびに雲台を取りはずします。良い雲台が見るかるまではこれで乗り切る感じでしょうか。
こちらも台座がカーボン部分にあたるため、その部分に補強が必要ですね。
他にはどんな雲台が合いそうか
台座の直径は3.5cm、収容時の台座からロックナットまでの空間は高さ1.5cmとなっています。ロックナットの一番太い分の空間は直径3.3cmです。
この空間に収まるような自由雲台の本体なら問題なさそうですが、自分で書いていて結構厳しい条件だなと思います。
Gitzoのトラベラー三脚に良く使用される自由雲台
Gitzo GH1382TQD
GT1545Tとセット販売されているGitzoの1型トラベラー専用の自由雲台GH1382TQDです。通常の1型自由雲台GH1382QDと比較して、本体部分が細く設計されているため、トラベラー三脚の脚の間に収まります。
変なことをせずに、この雲台を買うのが一番確実な方法ですが、あまりに面白くないので、他の選択肢も考えてみたいと思います。
マーキンス Q3iTRQ
Gitzoのトラベラー三脚用に開発されたというのが、マーキンスの自由雲台Q3iTRQです。
ボール径も大きくかなりしっかりしていそうです。
メーカーのホームページにもしっかりと『Gitzo GT1545Tに適合』と書かれていて、GT1545Tに付けた参考画像も掲載されていました。
マーキンスより
うーん、適合となっているわりには、脚が開いていますね。
恐らくですが、この雲台が発売された当時のトラベラー三脚はGT1541TおよびGT1544Tでしたが、今よりも脚が短かったのだと思います。(それかセンターポールが長かったか)
トラベラー2型の以前のモデルであるGT2542Tに付けたときは、雲台が先端の方にきて、綺麗に収まっているようです。(トラベラー2型の最新モデルはGT2545T)
以前のモデルでは良かったと思いますが、GT1545Tではちょっと微妙ですね。
梅村製作所 SL-40
メイドインジャパンの高精度な雲台を産み出している梅村製作所の自由雲台SL-40シリーズです。ボールはそれほど大きくありませんが、固定力には定評があります。
SL-40は梅村製作所のラインナップの中でも一番小さい雲台ですが、底面が45mmと大きいことから考えても、GT1545Tには少し大きいかもしれません。
ネットの評判を見ていると、Gitzoの1型トラベラー三脚と組み合わせる方が多いようですが、やはり少し大きく若干脚が広がってしまっているという評価を良く見かけます。
スリック SBH-180 DS
スリックの細身の自由雲台SBH-180 DSです。同社の三脚エアリーカーボンシリーズに付いていた雲台を単品販売したものです。エアリーカーボンはトラベラータイプの三脚なので、この雲台もトラベラー三脚に最適化されているはず。見た目もかなり細身の設計なので、GT1545Tにも収まりそうですね。
これだけ細身だと固定力が心配になるところですが、スリックは固定力をこの雲台の売りにしており好印象ですね。
ライカ ボールヘッド18
ボールに溝が彫られているのが特徴のライカの自由雲台ボールヘッド18です。通常の雲台では、いくら強力に固定しても少しばかりレンズ側が下がってしまいますが、この溝のおかげで、ボールが滑って動くことはありません。
昔からある雲台でですが、固定力はかなり高いようです。
高さがSタイプとLタイプで選べるところも利点だと思います。
かなり細身なので、GT1545Tにも綺麗に収まりそうですね。
トラベラー三脚に適した自由雲台まとめ
今回は、Gitzo GT1545Tの脚を購入したので、GT1545Tに付けるための自由雲台は何が良さそうか、自分の整理も含めて記事にしてみました。
Really Right StuffのBH-25LRが手元にあるため、すぐに無いと困るというわけではありませんが、やはり毎回取り付け取り外しは面倒なので、良さそうな雲台があったら購入したいなと思います。
みなさんも自分なりに納得できる自由雲台を探してみてください。そして僕にも「こんな自由雲台があるよ」と教えてください笑