今回は、東洋リビング モバイルドライ 除湿ユニット『MD-2』の紹介をすると共に、僕なりの使いこなし術を披露したいと思います。
今年も梅雨の季節が過ぎましたが、みなさまはどのようにカメラを保管していますか?
湿気はカメラにとって天敵なので、防湿庫に入れているという方も多いと思います。
その一方で、防湿庫は高価だったり、置き場所に困ったり、防湿庫を買うほど機材を持っていなかったりで、防湿ケース(ドライボックス)に機材を入れている方も多いと思います。
僕も防湿ケースを使用しているひとりです。
そのような人にぜひオススメしたいのが、今回紹介する東洋リビング モバイルドライ 除湿ユニット MD-2です。
そのまま使うと手の掛かるアイテムですが、僕の考えたちょっとした工夫でかなり使いやすくなりました。
今回はその方法もお伝えします。
東洋リビング モバイルドライ 除湿ユニット MD-2とは
東洋リビングから発売されている繰り返し使える加熱再生式の除湿ユニットです。
コンセントに差すだけで繰り返し再生可能な防湿ケース用の除湿ユニットで、面倒な除湿剤の買い替えが不要です。
除湿剤を使っている方も多いと思いますが、すぐに交換となるため費用がばかにならないはずです。その点ではMD-2は繰り返し使えるので経済的と言えます。
特徴
●外寸:116×33×76
●コンセントに差すだけで繰り返し使用可能。
●加熱再生1回(4時間)で、電気代約1円です。
●100V対応
●1年間無償保証
使用方法
使用方法はいたって簡単です。
電源プラグをコンセントに挿して、シリカゲルの色が青くなったら再生完了です。
そのままだと熱くなっているので、冷ましてから防湿ケースに入れてください。
再度、加熱再生する時期はインジケーターの色で確認できます。(シリカゲルの色がピンクになる)
MD-2は強力すぎ?
一般的にカメラの保管に最適な湿度は40%くらいが適切と言われています。
高い湿度はカビが繁殖しやすいので湿度を下げる必要がありますが、逆に下げすぎてもいけません。
レンズ表面等に用いられている特殊コーチティングが劣化すると言われているからです。
何度も使用できるMD-2ですが、ひとつ欠点があります。
そのまま防湿ケースに入れると湿度が下がり過ぎることです。
試しにどれくらいまで、湿度が下がるかやってみました。
なんと20%まで湿度が下がってしまいました。
これではレンズにとって良い環境とは言えません。
MD-2を購入した当初は、このように湿度が下がり過ぎるため、数時間おきに蓋を開けて湿度を上げる、ということをしていました。
充電の手間よりも湿度を上げる手間の方が掛かるという本末転倒な感じですね。
このようにMD-2はすごく手の掛かる子なのです。
何とかならないかと試行錯誤して編み出した僕なりの対策があるので次にそれを紹介します。ぜひやってみてください。
MD-2の使いこなし術
口を半開きにする方法は微妙
MD-2をジップロックに入れて、ジップロックの口を半開きにして湿度を調整する方法をネット上で見つけました。
実際にやってみましたが、口を開けすぎると湿度が下がりすぎますし、逆に閉めすぎると湿度が下がりません。調整が凄く難しいです。
また、毎回同じような開け具合に出来ないため湿度が安定しません。
僕がたどり着いた方法
色々と試行錯誤して、今は穴を空けたジップロップにMD-2を入れて、防湿ケースに入れています。
爪楊枝などの尖った物でぷすっと穴を空けただけです。
ジップロップに穴を空ける方式は、穴の数で除湿効果が調整できるので、毎回同じように湿度管理が出来きるのかメリットです。
初めは穴を少数にしておいて、湿度を見ながら調整してみてください。
僕の場合は、両側に10箇所程度で、湿度40%をキープするようになりました。
ケース内の空気とMD-2が触れ合う面積が少なくなるので、除湿効果が弱まり、湿度が下がり過ぎることがありません。
また、1度に湿気を吸いすぎないので、除湿効果が持続するというメリットもあります。
体感にはなりますが、梅雨の時期で1,2日でシリカゲルが赤くなっていたのが、この方式のジップロップに入れると1週間くらい持つ印象です。(もちろん梅雨以外の時期だともっと持続します)
MD-2使いこなし術まとめ
今回は除湿ユニットのMD-2の紹介と僕なりの使いこなし術をお伝えしました。
MD-2を使ってみたけれど、湿度が下がりすぎて使用するのを辞めてしまったという方もいると思います。
まだ使っていない、あるいはこれから使おうと思っていた方も含めて、今回ご紹介した穴を開けたジップロックをぜひ試してみてください。