ソニーFE 24mm F1.4 GM (SEL24F14GM) をキヤノン、ニコン、シグマと比較してみた

待ちに待ったソニーの広角単焦点レンズ『FE 24mm F1.4 GM』が発表されたので、キヤノン、ニコン、シグマの24mm F1.4と比較してみたいと思います。

 

同時発表されると噂されていたFE 135mm F1.8 GMはお預けでガッカリされた方もいるかもしれませんが、FE 24mm F1.4 GMのコンパクトさはそれ以上にインパクトを与えました。僕もビックリです。

今回は、他社の24mm F1.4単焦点レンズと比較しながら、ソニーのFE 24mm F1.4 GMがどれくらい凄いのか書きたいと思います。

 

これは売れそうです。そして僕も欲しいです。

 

まずは各社のレンズの紹介から行きたいと思います。

 

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ソニー FE 24mm F1.4 GM

主な特徴

  • 超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズと2枚のXAレンズでサジタルフレア(点光源の像のにじみ)を抑制し、点光源を忠実に再現
  • ED(特殊低分散)ガラス3枚を最適に配置し、大口径レンズで発生しやすい色収差を補正
  • ソニー独自のナノARコーティングを採用
  • 最新の光学設計で小径化するとともにクラス最軽量の445gを実現
  • 11枚羽根の円形絞りを採用
  • ハイパワーの新開発DDSSM(ダイレクトドライブSSM)を搭載

スペック

基本仕様
対応マウントα Eマウント系フォーカスAF/MF
レンズ構成10群13枚絞り羽根枚数11 枚
焦点距離24 mm最短撮影距離0.24 m
最大撮影倍率0.17 倍開放F値F1.4
画角84 度手ブレ補正機構
防塵防滴
サイズ・重量
最大径x長さ75.4×92.4 mm重量445 g
フィルター径67 mm発売2018年10月26日

公式動画

sony.comに紹介動画はあります。惹かれるものがあったのでちょっと紹介します。ちなみにsony.jpに動画は掲載されていないので、見たことが無い方も多いのでは。

Sony | Lens | SEL24F14GM | Product Feature

F1.4の開放でも隅までバッチリ解像しています。基本的に、大口径レンズは開放時の解像が甘いレンズが多いですが、FE 24mm F1.4 GMには当てはまりませんね。開放でもバッチリ解像しています。

解像とボケを両立すべく技術を惜しみなく投入したレンズ、それがソニーのG Masterレンズです。一般的に、広角レンズはボケにくいですが、このレンズのボケは溶けるようにボケていっています。さすがG Master。

コマ収差が抑えられているため、星景写真にも適しています。この写真はF1.4の開放ですが、F1.4でこれだけコマ収差が少ないレンズは珍しいと思います。星景写真にも適しているとメーカー自らアピールしているのも珍しいです。

 

続いて、比較対象のキヤノン、ニコン、シグマのレンズを簡単に紹介します。

 

キヤノン EF24mm F1.4L II USM

主な特徴

  • 新技術による反射防止コーティング〈SWC(Sub wavelength Structure Coating)〉を採用し、従来は防げなかった特に入射角の大きな光によるフレアやゴーストの発生を抑制
  • ガラスモールド非球面レンズ、UDレンズを各2枚採用し、諸収差を徹底的に除去
  • 優れた防塵・防滴性能でプロの厳しい要求に対応

スペック

基本仕様
対応マウントキヤノンEFマウント系フォーカスAF/MF
レンズ構成10群13枚絞り羽根枚数8 枚
焦点距離24 mm最短撮影距離0.25 m
最大撮影倍率0.17 倍開放F値F1.4
画角84 度手ブレ補正機構
防塵防滴
サイズ・重量
最大径x長さ83.5×86.9 mm重量650 g
フィルター径77 mm発売2008年12月19日

キヤノンの広角大口径単焦点レンズです。もう10年近くリニューアルされていません。キヤノンはこれからミラーレスに力を入れていくでしょうし、一眼レフ用のレンズも今後出ることは出るでしょうが、直近では2020年の東京オリンピックに向けて、望遠レンズがリニューアルされていくのだと思います。一眼レフ用の広角レンズのリニューアルはしばらくお預けでしょうか。というかリニューアルされることはあるのか疑問です。

 

ニコン AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

主な特徴

  • EDレンズ2枚、非球面レンズ2枚を採用した新規光学設計が、高い解像力と優れた収差バランスを実現
  • ナノクリスタルコートが、逆光時のゴーストやフレアを低減
  • 静粛でスムーズなAFを実現するSWM(超音波モーター)を搭載

スペック

基本仕様
対応マウントニコンFマウント系フォーカスAF/MF
レンズ構成10群12枚絞り羽根枚数9 枚
焦点距離24 mm最短撮影距離0.25 m
最大撮影倍率0.18倍開放F値F1.4
画角84 度手ブレ補正機構
防塵防滴
サイズ・重量
最大径x長さ83×88.5 mm重量620 g
フィルター径77 mm発売2010年 3月19日

ニコンの広角大口径単焦点レンズです。こちらもキヤノンと同様に長期間リニューアルされていません。ニコンもキヤノンと同じような状況だと思います。キヤノンとニコンは今後も一眼レフを継続するらしいですが、普通に考えれば、レンズの開発リソースも分散されるわけで、ユーザーにとってはメリットは薄いような気がしますね。

 

シグマ 24mm F1.4 DG HSM Art(ソニーE用)

主な特徴

  • 諸収差を徹底的に追い込み、滲みや歪みのほとんどないクラス最高レベルの性能を実現
  • 光学ノウハウを駆使してサジタルコマフレアを良好に補正、星景や夜景にも最適
  • FLD/SLDレンズの最適配置で色収差を良好に補正
  • 開放付近でも豊富な周辺光量でコントラストの高い画像に
  • フレア、ゴーストに配慮した設計

スペック

基本仕様
対応マウントα Eマウント系フォーカスAF/MF
レンズ構成11群15枚絞り羽根枚数9 枚
焦点距離24 mm最短撮影距離0.25 m
最大撮影倍率0.18倍開放F値F1.4
画角84.1 度手ブレ補正機構
防塵防滴
サイズ・重量
最大径x長さ85×116.2 mm重量760 g
フィルター径77 mm発売2015年 3月19日

最後は、シグマの広角大口径単焦点レンズです。

シグマはソニーEマウント用を挙げましたが、キヤノンEF用、ニコンF用もあります。シグマのレンズはマウントが違っても光学性能に違いはありません。発売日はキヤノン用が発売された日時を記載しています。

キヤノンやニコンに比べて、比較的新しいレンズとなっています。シグマは高性能な単焦点レンズを次々とリリースしていて開発力の高さを感じます。

 

以上がキヤノン、ニコン、シグマの24mm F1.4の単焦点レンズたちでした。

続いて、今回の本題であるソニーFE 24mm F1.4 GMと各社レンズの比較を行っていきたいと思います。

 

レンズ比較

スペック比較

ソニーキヤノンニコンシグマ
開放F値F1.4F1.4F1.4F1.4
レンズ構成10群13枚10群13枚10群12枚11群15枚
絞り羽根枚数11 枚8 枚9 枚9 枚
最大撮影倍率0.17 倍0.17 倍0.18倍0.18倍
最短撮影距離0.24 m0.25 m0.25 m0.25 m
手ブレ補正機構
防塵
防滴
最大径x長さ75.4x92.4 mm83.5×86.9 mm83×88.5 mm85×116.2 mm
フィルター径67 mm77 mm77 mm77 mm
重量445 g650 g620 g760 g

一眼ミラーレスカメラと一眼レフカメラでは、フランジバック長が異なるため、レンズ長を比較するのはフェアではありませんので、ここでは置いておきます。

羽織枚数を比べてみると、ソニーが11枚と他のレンズを凌いでいます。羽織枚数が多いほど、いわゆる玉ボケが円形になるため、単純に枚数が多いほど良い項目です。

レンズの最大径とフィルター径は、一回りソニーが小さいですね。さらに重量はかなりソニーが軽量に仕上がっています。レンズ径や重量は持ち運ぶことを考えると小さい方が良い項目ですよね。

その他の項目はほとんど同じなので、スペック上ではソニーが他のレンズより優れていることが分かります。

MTF曲線比較

いくらスペックが優れていても、肝心の光学性能で劣っていては意味がありません。MTF曲線を比較してみると、光学性能の善し悪しが判別できます。

MTF(Modulation Transfer Function)は、レンズ性能を評価する指標のひとつで、レンズの結像性能を知るために、被写体の持つコントラストをどの程度忠実に再現できるかを空間周波数特性として表現したものです。

軸外像高では非点収差の影響でS方向(サジタル方向:放射方向)とM方向(メリジオナル方向:同心円方向)で、コントラストの変化が異なってきます。一般に、10本/mmの曲線が1に近いほどコントラストがよくヌケの良いレンズになり、30本/mmの数値が高いほど高解像なレンズといえます。

ソニーとキヤノン

10本/mmのラインは、ソニーがキヤノンよりも上に来ています。つまりソニーの方がコントラストが高いレンズということですね。

30本/mmのラインも、ソニーがキヤノンよりも上に来ています。ソニーの方が高解像のレンズと言うことです。

ソニーとキヤノンを比較した場合、ソニーの方がコントラストが高く高解像だと言えます。まずはソニーの一勝です。

ソニーとニコン

ニコンはキヤノンと同傾向ですね。ニコンと比較した場合でも、ソニーの方がコントラストが高く高解像なれん図と言えます。やはりソニーと比べてしまうと物足りなさを感じますね。ソニーの二勝です。

 

ソニーとシグマ

10本/mmのラインは、画面中央では両レンズともに同程度ですが、画面端に行くに従いシグマのラインが下がっていきます。

30本/mmのラインも、10本/mmの時と同傾向で、画面端はソニーの方が優れています。

Artシリーズの単焦点レンズは高評価だという印象だったのですが、MTF曲線ではソニーの方が良さそうですね。

確かにキヤノンやニコンと比較すると、シグマは優れていることは確かなのですが、ソニーとの比較ではソニーに軍配が上がりました。結局ソニーの全勝で幕を閉じることになりましたね。

そんな具合で記事を書いていたら

Youtubeの動画内でこんな資料を見つけました。

恐らく、ソニーがFE 24mm F1.4 GMの発表会場で使用していたスライド資料をどなたかがカメラで撮影したものです。

センターではソニーが一番ハイコントラストで、コーナーではソニーが一番シャープだ、と書いてありますね。

ソニー自身もキヤノン、ニコン、シグマの同等レンズのMTF曲線と比較して、ソニーが一番優れているぞ!と声を大にして言いたかったのでしょう。具体的な企業名を出して比較する資料まで用意していたのですね。絶対的な自信の表れという感じでしょうか。

わざわざ僕がこの記事を書いて比較するまでもなかったと考えると悲しいので、ソニーと同じ考えだったと前向きに捕らえることにしました。いずれにしてもソニーが一番優れていることに変わりはなさそうです。

 

海外の評価

photographyblogでFE 24mm F1.4 GMのレビューが行われていたので紹介します。

FE 24mm F1.4 GMの評価(5点満点)
デザイン5
機能性4.5
使いやすさ4.5
画質5
価格4
  • ソニー FE 24mm F1.4 GMは、非常に速い絞りを備えた優れた広角単焦点レンズですが、提供される性能と画質は高めの価格設定に見合っています。
  • この比較的コンパクトで軽量な光学系は、開放からほぼ全域で、フレームの中央部から端部まで優れた解像します。
  • レンズの広角特性にもかかわらず、円形の11枚羽織は、美しいボケ効果を生み出し、サンプル画像ギャラリーに示されているように、風景から肖像画まであらゆるものに適しています。
  • 私たちがテストしたα7R IIIのような高解像度カメラと組み合わせれば、信じられないほど詳細で非常に鮮明な画像を生成することができます。また、ソニーの優れた瞳AF機能が被写体をシームレスに追跡します。
  • ソニー FE 24mm F1.4 GMは、α7R IIIカメラの高速で静かで信頼性の高いオートフォーカス、直感的なマニュアルフォーカス、高品質な製品品質を提供します。
  • 24mmの焦点距離が本当に好きな人は、ソニー FE 24mm F1.4 GMをお勧めします。提供できる画質に間違いありません。

画質は文句なしに素晴らしいレンズのようです。しかもこれだけ軽量コンパクトなレンズなのに隙がありません。

価格面はキヤノンやニコンと同程度なので、ソニーだけ高価というわけではありませんが、やはりこれだけのレンズを買うのは勇気が要りますね。

 

ソニー FE 24mm F1.4 GMまとめ

ソニーから発表されましたFE 24mm F1.4 GMを他社の24mm F1.4レンズと比較してみました。

比較してみて、ソニーの驚異的な軽量コンパクトさが浮き彫りになったとともに、軽量コンパクトにも関わらず、光学性能がむしろ優れていると推測できるという結果になりました。

まだ実際に発売された訳ではありませんが、期待をされてきたレンズですので、きっと素晴らしいレンズに仕上がっていると思います。

僕も思わずポチッとしてしまいそうです。

これでソニーのレンズはかなり拡充してきましたね。

135mm F1.8の発売も楽しみに待ちたいと思います。