ソニーα7 IIIとα7R III向けに、『本体ソフトウェアver. 2.00』がリリースされました。
今回は、新しいソフトウェアの内容や注意事項を書いてみたいと思います。現在、社外品バッテリーを使用している方は、この記事を読んでからアップデートするか判断してもらえればと思います。
本体ソフトウェア Ver. 2.00の内容は?
本体ソフトウェア Ver. 2.00は、α7 IIIとα7R III向けに2018年10月10日にリリースされました。
ソフトウェアアップデート情報はこちら。
SEL400F28GMおよびSEL24F14GMへの対応
- 手ブレ補正性能の最適化及び手ブレ補正モードスイッチ(レンズ)のMODE3対応SEL400F28GMのみ
- [ファンクションリング(レンズ)]設定メニューの追加SEL400F28GMのファンクションリングの機能として[パワーフォーカス]に加えて[APS-C S35/フルサイズ切替]機能の割り当てが可能になります。
- [AF時の絞り駆動]設定メニューの追加。SEL400F28GMまたはSEL24F14GM装着時、 [AF時の絞り駆動]を[サイレント優先]に設定すると、絞り駆動音の発生がより抑制されます。静音性が求められる場でのご使用に有効です。このモードに設定すると、ピント合わせの速度が低下する場合があります。
機能追加
- [カスタムキー(静止画)]に割り当てできる機能として[AF被写体追従感度]機能を追加
- LA-EA3装着時にすべてのフォーカスエリアに対応選択可能なフォーカスエリアとして[ゾーン]・[拡張フレキシブルスポット]・[ロックオンAF] を追加します。
性能改善・動作安定性向上
- RAW対応(階調再現性の向上)
- フリッカ光源下での調光安定性向上
- 連写グループ表示時の管理機能向上
- その他
”RAW対応(階調再現性の向上)”と”その他”の2点が気になりますね。
ソニーお客様窓口に問い合わせてみた
『RAW対応(階調再現性の向上)』と『その他』の2点の内容がいまいちピンと来なかったので、具体的にどのような変更なのか、問い合わせてみました。階調再現性の向上は良いとして、”その他”とは何でしょうか?
社外品バッテリーを使用すると警告が出る?
α7 IIIやα7R IIIのバッテリーはNP-FZ100という大容量バッテリーを採用していますが、ちょっと値段が高いと言う理由から社外品のバッテリーを使用している方もいるかもしれません。
α7 IIIやα7R IIIをソフトウェアVer. 2.00にアップデート後に、社外品バッテリーを使用していると警告が出るようになった、という情報をネット上で何件か見かけました。
価格.comより
これを見て、『確認』ボタン押しちゃいますか? 僕は怖くて押せません。
そしてこの文言、家庭用プリンターのインクカードリッチでよく見るやつですね。社外品のインクカードリッチを使用すると同様の警告が出ると思います。もちろん、そのまま使用することも出来ますが、プリンター自体が保証対象外になってしまいます。経験ある方は多いはず。
同じ論理で言えば、社外品のバッテリーのまま使用し続けることも出来ますが、いざと言うとき保証対象外になる可能性があります。『確認』ボタンを押してしまったら最後、言い逃れは出来ませんからね。
以前の記事内で、純正バッテリーNP-FZ100は制御用ピンが付いていると指摘しましたが、この制御ピンで純正バッテリーか社外品バッテリーか見分けているのだと思います。
”その他”の機能追加がこの件だったとしたら、ソニーとしては公表はしたくないと言う気持ちは分かります。
保証対象外となってしまう可能性がある社外品バッテリーを使うくらいなら、素直に純正バッテリーを使用することをオススメします。
ちなみに、ソニーホームページ には次のように明記されています。
シグマのマウントアダプターMC-11にも恩恵がある?
ソフトウェア Ver.2.00では、マウントアダプターLA-EA3がすべてのフォーカスエリアに対応する機能追加となりましたが、シグマのマウントアダプター『MC-11』も同様にすべてのフォーカスエリアに対応するようになったそうです。
MC-11を用いて、キヤノンレンズをソニーαシリーズで使用している方は多いと思いますので、これは朗報ですね!
実際にアップデートしてみた
注意しなければいけないのは、カメラ本体に付属されていたUSBケーブルを使用しなければいけない点です。付属USBケーブル以外でアップデートした場合、アップデートが失敗する可能性があります。僕も付属USBケーブル以外でアップデートしようとして、過去に失敗しました。USBケーブルはどれも同じと思っていると失敗します。
アップデート時にメモリーカードをカメラから抜くように手順書に記載されていますが、念のためレンズも取り外してからアップデートを実施した方が良いと思います。
今回、もちろん僕は付属のUSBケーブルを使用してアップデートしましたが、なぜかアップデートに失敗してしました。
表示したがって、再度アップデートをやろうとカメラに接続してみたら、
アップデートは正常に完了していた、というオチでした。
終わりよければ全て良し。
アップデート後の変化は?
僕は、SEL400F28GMもSEL24F14GMもLA-EA3も持っていないので、それらに関係する項目は残念ながら確認することは出来ません。
涙を拭いて、それ以外の項目について確認してみました。
[カスタムキー(静止画)]に[AF被写体追従感度]割り当て
カスタムキー(静止画)に、AF被写体追従感度を追加ということでしたが、AF時の絞り駆動も加わっていました。AF時の絞り駆動は、SEL400F28GMおよびSEL24F14GM向けに今回の本体ソフトウェアVer. 2.00で追加された機能ですね。
連写グループ表示時の管理機能向上
連写グループ表示を『入』にしていると、連射した画像グループをまとめて表示してくれます。また、再生画面で中央ボタンを押すと、連写グループ内の写真を一枚ずつ見ることが出来ます。この機能は以前からありましたね。
そして今回の本体ソフトウェアVer. 2.00でどうなったかというと、
あれ!?どこが変わったの!?
残念ながら、僕にはよく分かりませんでした。
RAW対応(階調再現性の向上)、フリッカ光源下での調光安定性向上
階調再現性の向上とフリッカ光源下での調光安定性向上については、アップデート前とアップデート後の違いを見分けるのは至難の業だと思いますので、そこはソニーを信用したいと思います。
ソニー α7 IIIとα7R III向けの本体ソフトウェアVer. 2.00まとめ
ソニーα7 IIIとα7R III向けに本体ソフトウェア Ver. 2.00がリリースされましたが、ソニーから発表されている内容以外にも良い点と注意しなければいけない点がありました。
特にバッテリーについては、ソニー純正のNP-FZ100をこの機会に揃えてみることをオススメします。
もしカメラが故障した際に、『社外品バッテリーを使用していたため保証対象外です』と言われたら悲しいですからね。
次の本体ソフトウェアアップデートは、瞳AFの動物対応に期待しています。チョー楽しみです!
確認をさせていただいたところ、残念ながら、非公開のため、ご案内できる情報がございません。