今までアクションカメラにあまり興味がなかった僕ですが、今回『GoPro HERO 7 Black』を購入してみたので、購入した経緯や製品比較をしつつ、レビューしてみたいと思います。
アクションカメラと呼ばれるカメラのうち、天球カメラや360度カメラは使用経験がありますが、普通のアクションカメラは今回のGoPro HERO7が初めてです。
GoProシリーズは、ヨドバシカメラなどに行ったときによく見かけていましたが、アクションカメラはどちらかと言えばニッチな印象を持っていました。
フルサイズのα7R IIIを使用している僕からしたら、所詮小っちゃなセンサーなので画質が悪いだろう、的な。
購入してみようと思った理由
GoPro HERO7のデモ映像を見て
そんなフルサイズを使用していて思い上がっていた僕の目を覚ましてくれたのが、GoPro HERO7 Blackの手ブレ補正のデモ映像でした。
リアルタイムで電子手ブレ補正してるのか
しかも4k60Pで撮影できるの!?
GoProはただのアクションカメラじゃないね!
買って良いよ
というわけで、今回も無事に奥さんの購入許可が出たので、ポチってしまいました。
水中撮影可能なカメラを検討していた
GoProより
ここ数年、海がきれいなリゾート地に行くたびにシュノーケリングをしています。
泳いでいる魚を間近で見るのは感動ものですが、カメラで水中を撮影したいなと最近特に思うようになりました。
そんな理由で、防水対応のデジカメで良いものが無いか探したりしていましたが、いまいちコレだというカメラはありませんでした。あえて挙げるとすれば、オリンパスのTough TG-5でしょうか。
コンデジはソニーのRX100M2を持っているため、防水対応カメラを買っても水中専用カメラになってしまいそうな予感がしていました。
GoProであれば色々遊べるし、水深10mまで対応しているので、水中撮影もできちゃいます。
同時購入したアクセサリー
保護フィルム
全面液晶用保護フィルム、背面液晶用保護フィルム、レンズ用保護フィルムの3点セットです。
水の中に入れると保護フィルムが剥がれやすくなるため、そもそも保護フィルムを付けていない人も多いようですが、剥がれたら剥がれたでそれまでということで割り切って購入してみました。
僕が購入したハクバの保護フィルムは、GoPro HERO6/HERO5対応という商品でしたが、もちろん画面は同じサイズなのでGoPro HERO7にも対応しています。
micro SDカード
micro SDカードは、サンディスク Extremeを購入しました。
GoPROは使用が推奨されるSDカードがホームページに明記されており、推奨カード以外を使用しての故障は保証対象外となるなど結構徹底されています。
推奨micro SDカードは、次の通りです。
- SanDisk Extreme UHS-I
- SanDisk Pixtor Advanced
- SanDisk Extreme A1
- SanDisk Extreme PLUS UHS-I
- SanDisk ExtremePro A1
- SanDisk Extreme PLUS microSDHC UHS-I
- SanDisk Extreme PRO microSDXC UHS-II
- Lexar 1000x microSDXC UHS-II
- Samsung Pro UHS-I
- Samsung EVO Select
- Samsung EVO Plus
- Sony SR-UZA シリーズ
この中で、日本で良く流通しているmicro SDカードでなおかつコスパが良いカードは、サンディスク Extremeです。
国内正規品だと結構お高いですが、永久無料保証が付くので、僕は国内正規品がオススメします。
3-way カメラグリップ
ゆくゆくは水中で撮影することを考えると、長めのカメラグリップが必要だと思い、GoPro 3-wayを購入してみました。実際に持ってみると意外とズッシリしています。
付属品
- カメラ本体
- フレーム(サムスクリュー付)
- USB Type-Cケーブル
- 充電式バッテリー
- マウントバックル
- ベースマウント(平面)
- ベースマウント(曲面)
- 保証書
- クイックスタートガイド
- 重要事項説明書
- シール
通常の操作マニュアルが付属しないのが今時のカメラっぽいですね。シールは要らないので、マニュアルの冊子を付属させて欲しい。
マニュアルを確認した場合は、ネット上で公開されていますのでそちらをご覧ください。
マニュアルはこちら。
外観
全体的にゴムっぽい質感で傷には強そうです。レンズ部分が出っ張っていますが、それ以外はおおよそ角が丸まった形状で、万が一落としても大丈夫そうです。
ボタンはサイドに電源ON/OFF兼モード切替ボタンと上部にシャッターボタンの2つしかありません。
物理ボタンは2つしかありませんので、基本は背面のタッチスクリーンで操作する感じです。
インターフェースは、外部映像出力用micro HDMIと充電用USB type-Cです。
底面にはバッテリーとmicro SDカードが入れられるようになっています。インターフェースと底面の蓋はともにシーリングゴムがあり、防水対応となっています。
GoPro HERO7 Black、Silver、Whiteの比較
僕は、Blackの手ブレ補正機能目当てでBlack一択でしたが、SilverとWhiteもあります。
概観
Blackが黒、Silverがグレー、Whiteが灰色ですね。
各カメラの横幅と高さは同じです。Blackのみ前面モニターが付いています。
主な機能
GoPro HERO7 Black | GoPro HERO7 Silver | GoPro HERO7 White | |
写真 | 12 MP スーパーフォト搭載 | 10 MP WDR 搭載 | 10MP |
ビデオ | 4K 60P | 1080p 60fps | 1440p 60fps |
電池 | 取り外し可能 | 内蔵 | 内蔵 |
防水性能 | 10 m | 10 m | 10 m |
2 インチ タッチ スクリーン | 可 | 可 | 可 |
ビデオ安定化 | HyperSmoot | 標準 | 標準 |
音声コントロール | 可 | 可 | 可 |
音声起動 | 可 | — | — |
スマートフォンへの 自動取り込み | 可 | 可 | 可 |
タイム ラプス ビデオ | 可 | 可 | 可 |
スローモーション | 8x | 2x | 2x |
ライブ ストリーミング | 可 | — | — |
スーパーフォト | 可 | — | — |
TimeWarp ビデオ | 可 | — | — |
GP1 チップ | 可 | — | — |
GPS | 可 | 可 | — |
QuikStories | 可 | 可 | 可 |
高度なメタデータ | 可 | — | — |
Protune | 可 | — | — |
Karma 対応 | 可 | — | — |
Super Suit 対応 | 可 | — | — |
かなりの項目でBlackにしかない機能があります。BlackとSilverの差がかなりあるので、SilverとWhiteの差はそれほどないという印象を受けますね。
音声機能
GoPro HERO7 Black | GoPro HERO7 Silver | GoPro HERO7 White | |
最新のウィンド ノイズ低減 | 3-mic プロセッシング | 2-mic プロセッシング | 2-mic プロセッシング |
ステレオ音声 | 可 | — | — |
360 度オーディオ | — | — | — |
RAW 形式の音声取得 | .wav 形式 | — | — |
3.5mmオーディオマイク入力 | マイク アダプター利用 |
音声機能面でもBlackが優れています。
接続機能
GoPro HERO7 Black | GoPro HERO7 Silver | GoPro HERO7 White | |
Wi-Fi + Bluetooth | 可 | 可 | 可 |
GoPro アプリへの接続 | 可 | 可 | 可 |
クラウド自動アップロード | GoPro Plus サブスクリプション | GoPro Plus サブスクリプション | GoPro Plus サブスクリプション |
GPS | 可 | 可 | — |
HDMI ビデオ出力 | マイクロ HDMI接続 | — | — |
micro HDMIの物理インターフェースは、Blackのみに実装されています。
ハードウェア
GoPro HERO7 Black | GoPro HERO7 Silver | GoPro HERO7 White | |
寸法 | 幅 62.3 mm 高さ 44.9 mm 奥行き 33 mm | 幅 62.3 mm 高さ 44.9 mm 奥行き 28.3 mm | 幅 62.3 mm 高さ 44.9 mm 奥行き 28.3 mm |
重さ | 116 g | 94.4 g | 92.4 g |
ステータススクリーン | 可 | — | — |
タッチスクリーン | 可 | 可 | 可 |
ステータススクリーンはBlackのみに搭載されています。
また、Blackだけ奥行きが5 mm程度大きいのですね。
GoPro HERO 7 Blackにしかない機能
HyperSmooth
Blackの特徴でもある『HyperSmooth』はSilverやWhiteにはない強力な手ブレ補正機能です。
HyperSmoothだけでもBlackを選ぶ価値はあると思います。
スーパーフォト
スーパーフォトはシーンを自動分析し、ショットに最適な画像処理を自動で行ってくれる機能です。
HDR、ローカル トーン マッピング、ノイズ低減を駆使した機能で、どんな明るさでも美しい写真を自動的に撮影できます。
4K60P ビデオ
4K60P対応とさらっと記載されていますが、結構凄いことだと思います。フルサイズの一眼カメラで4K60P対応のカメラはまだ無かったはずです。
ライブ ストリーミング
逃せない場面が発生した瞬間に Facebook Live などにストリーミングしてシェアできます。
TimeWarp ビデオ
Silverなどにも実装されている通常のタイムラプスより安定感を高めたタイムラプスビデオが撮影できます。
もう少しだと思うポイント
ここまでべた褒めだったGoPro HERO7 Blackですが、もう少しだと思うポイントもいくつかありました。
推奨micro SDカードの種類が少なすぎる
今回、GoProを購入した家電量販店で店員さんにGoProには推奨mirco SDカードがあり、それ以外のmicro SDカードを使用した場合の故障については保証対象外となると言われました。
僕は、以前SDカードの不具合に当たったことがあるので、今回も永久無償保証のサンディスク Extremeを選択しようと思っていたので問題なかったですが、それ以外のmicro SDカードを使用したいという方もいると思います。
もう少し推奨カードの種類が多くなってくれたら、安心して使用できる方が多くなると思います。
タッチスクリーンの感度が悪い
正直なことろ、初期不良なのかな?と思うくらい感度が悪いです。スマホのようなサクサク感は期待してはいけません。感覚的には初期のandroid端末のような感じです。
物理ボタンが2つしかないため、基本的にはこの感度が悪いタッチスクリーンでタッチ操作をしてカメラを操作することになります。これではストレスが溜まります。
例えば、上下にスワイプすると撮った画像や動画を再生表示出来るようなるのですが、3回に2回は失敗します。
慣れれば成功率は上がるかもしれませんが、現時点ではかなり不満なポイントです。
GoPro HERO 7 Blackまとめ
今回は、アクションカメラであるGoPro HERO7 Blackの購入に至った理由や製品レビューを書いてみました。
静止画はフルサイズで撮影しているため、動画は二の次くらいに考えていましたが、GoProのデモ映像を見ると動画も良いなと思い、GoProを購入してしまいました。
これだけスムーズな映像が、そこまで高くない(フルサイズに比べて)カメラで撮影できるとは、時代の進歩を感じています。
ソニーα7シリーズが瞳AF機能でゲームチェンジャーと呼ばれているように、GoProのHyperSmooth機能も十分ゲームチェンジャーだと思いますね。
まだ水中撮影は試せていないので、次回シュノーケリングする際は、必ずGoProを持って水中撮影したいと思います。