2018年はキヤノンからEOS R、ニコンZ6およびZ7が発売となり、フルサイズミラーレスカメラ市場が賑わった年でした。
2018年終了時点で、メーカー別のフルサイズミラーレスカメラのシェアがどれくらいなのか計算してみました。
知りたいのは月別ではなくて累計なんだよ
フルサイズミラーレスカメラの売上ランキングというものが世の中にいくつか存在しますが、ある程度信用できるデータのひとつとしてBCNが挙げられます。
BCNは全国販売店のPOSデータを集計して結果を公表しており、パソコンの場合ですと日本の店頭市場の約4割をカバーしているそうです。
そんなBCNが2018年12月までのフルサイズミラーレスの販売シェアを発表しました。
シェアと書いてあるので、累計販売台数のシェアだと勘違いする方もいらっしゃる方もいるかもしれませんが、上の記事は月毎の販売台数の割合なのです。
興味があるのは、月毎の販売台数じゃなくて、累計のメーカー別シェアなんだけどな。
メーカー別累計販売台数シェアを計算してみた
個人的に皆さんがどのメーカーのフルサイズミラーレスカメラを使用しているのか興味があったので、計算してみることにしました。
前提条件
BCNの資料では、ソニー・キヤノン・ニコンの月毎の販売台数割合しか記載がありませんので、実際の販売台数がそれぞれ何台なのかは分かりません。
そこで、パーセンテージを無理やり台数に置き換えて計算してみたいと思います。
例えば、2018年12月でしたら、ソニー66.4%、キヤノン17.5%、ニコン16%なので、ソニーが66.4台売れて、キヤノンが17.5台売れて、ニコンが16台売れたと置き換えて計算することになります。
また、BNCのデータは2018年4月以降となっていますが、2018年4月以前もソニーの月毎販売台数シェアが100%近かったと予想されるので、2018年1月~3月はソニー100%、キヤノン0%、ニコン0%としたいと思います。
さらに、ソニーは2013年からフルサイズミラーレスカメラを販売しているので、2013年から計算してしまうと、完全に不公平となるので、2018年1月以降からとしたいと思います。
ソニーのシェアが89%
ソニー | キヤノン | ニコン | |
2018年1月 | 100 | – | – |
2018年2月 | 100 | – | – |
2018年3月 | 100 | – | – |
2018年4月 | 99.7 | – | – |
2018年5月 | 99.5 | – | – |
2018年6月 | 99.1 | – | – |
2018年7月 | 99.5 | – | – |
2018年8月 | 92 | – | 7.6 |
2018年9月 | 79.1 | 8.1 | 12.3 |
2018年10月 | 67 | 22.1 | 10.4 |
2018年11月 | 64.3 | 21 | 14.6 |
2018年12月 | 66.4 | 17.5 | 16 |
累計販売台数 | 1066.6 | 68.7 | 60.9 |
累計販売台数シェア | 89.2% | 5.7% | 5.1% |
キヤノンは9月から計上、ニコンは8月から計上されているのに対し、ソニーが1月から計上されていて不公平だ、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、僕がここで計算したのは累計販売台数のシェアなので不公平だとは思っていません。
今までに売れた台数なので、このシェアがそのまま街で見かけるフルサイズミラーレスカメラのメーカーの割合になると言っても過言ではないと思います。。
街でフルサイズミラーレスカメラを見かけたら、89.2%の人がソニー、5.7%の人がキヤノン、5.7%の人がニコンのカメラを持っている可能性が高い、ということを示しています。
2018年1月からの集計で89.2%ということは、ソニーは2018年以前からフルサイズミラーレスカメラを販売してきているわけですから、2013年から集計したとしたら90%は軽く越えてきそうですね。
2019年終了時点でもソニーのシェアは78%
このままの販売台数が続いたとしたら2019年終了時点でどれくらいのシェアになるのか予想してみたいと思います。
2018年12月の月毎販売台数シェア、ソニー66.4%、キヤノン17.5%、ニコン16%という販売シェアがずっと続いたとして計算してみました。
2018年の販売台数を引き継いだとして、その他の条件は同様です。
ソニー | キヤノン | ニコン | |
2018年累計販売台数 | 1066.6 | 68.7 | 60.9 |
2019年1月 | 66.4 | 17.5 | 16 |
2019年2月 | 66.4 | 17.5 | 16 |
2019年3月 | 66.4 | 17.5 | 16 |
2019年4月 | 66.4 | 17.5 | 16 |
2019年5月 | 66.4 | 17.5 | 16 |
2019年6月 | 66.4 | 17.5 | 16 |
2019年7月 | 66.4 | 17.5 | 16 |
2019年8月 | 66.4 | 17.5 | 16 |
2019年9月 | 66.4 | 17.5 | 16 |
2019年10月 | 66.4 | 17.5 | 16 |
2019年11月 | 66.4 | 17.5 | 16 |
2019年12月 | 66.4 | 17.5 | 16 |
累計販売台数 | 1863.4 | 278.7 | 252.9 |
累計販売台数シェア | 77.8% | 11.6% | 10.6% |
2019年終了時点での累計販売台数は、ソニー77.8%、キヤノン11.6%、ニコン10.6%となりました。
2020年は東京オリンピック開催の年なので、80%近いシェアを持って2020年を迎えることが出来れば、ソニーとしては御の字ではないでしょうか。
もちろん、キヤノンやニコンはカメラやレンズの種類が徐々に増えていくでしょうから、2019年はシェアの変動がある可能性は高いと思います。
2018年フルサイズミラーレスカメラのメーカー別シェアまとめ
BCNから発表されているデータをもとに、2018年終了時点でのフルサイズミラーレスカメラのメーカー別シェアを計算してみました。
月毎の販売割合を無理やり台数に置き換えて計算しているため、正確かと言われれば、そうではないと思います。
だたし、フルサイズミラーレスカメラの全体販売数が月ごとに大きく変動していないとすると、傾向としては大きくズレていないと思います。
ソニーはこのまま販売数を伸ばしていってもらって、どんどんセンサーやレンズの開発費に回して欲しいものです。