サファリにおけるカメラやレンズの選び方

サファリにおけるカメラやレンズの選び方ケニア

サファリに行く予定の方はカメラを持っていく方が多いと思いますが、僕なりのカメラやレンズの選び方をお伝えします。

実際に持っていった撮影機材

事前にネットで調べたり、サファリに詳しい動物写真家に話を聞いたりして、最終的には下記を持っていきました。

ボディ

ソニー α7III

レンズ

ソニー FE 55mm F1.8 Z

ソニー FE 24-105mm F4 G

ソニー FE 100-400mm F4.5-5.6 GM

その他

予備バッテリー:ソニー FZ100

ソフトフィルター: Kenko MCソフトンA

一脚/三脚

自由雲台:Really Right Stuff BH25LR

一脚:GITZO GM2562T

ミニ三脚:Really Right Stuff TFA-01 Ultra

コンデジ

ソニー RX100M2

個別のレビューは個別記事で順次していく予定ですので、楽しみにしていてください。

事前に集めた情報

ネットや動物プロカメラマンの話などをまとめると次のような感じでした。

  1. 砂埃が多いため、サファリ中はレンズ交換はしない方が良い
  2. 望遠レンズは焦点距離が35mmフルサイズ換算で300mm程度あると良い
  3. 別に超望遠のコンデジ(ネオ一眼)も持っていけ
  4. サファリカーの中では一脚や三脚は使用できない
  5. バッテリーやSDカードは持っていけるだけ持って行け

実際にサファリに行ってみてどうだったと思いますか?

後述しますのでお楽しみに。

なぜその機材を選んだか、それぞれの役割

ボディ

ボディはソニーのα7IIIを持っていきました。旅行に行く少し前に発売された最新フルサイズミラーレスカメラです。ミラーレスはレフ機に比べ、センサーに埃が付きやすいのは確かですが、サファリ中にレンズ交換はしないと決めていたため、特に気にはしていませんでした。

ボディはひとつだけだったので、もし現地で故障したら万事休すです。

バッテリーは予備含めて二個です。α7シリーズは第三世代からバッテリーが大型化され、電池の持ちが良くなりました。

USB給電にも対応しているので、何とかなるだろうと思い、予備含めてバッテリー2つとUSBモバイルバッテリー1つを持っていきました。

レンズ

サファリ用のメインレンズとして、FE100-400GM、ホテルでの室内撮影やレストランでの撮影用にFE24-105G、特に暗い場所用にFE55Zという使い分けです。レンズ交換はホテルの室内のみです。

コンデジのRX100M2は空港やサファリ中に広角が必要となった時用です。

一番悩んだのが望遠レンズでした。

他に悩んだ選択肢は

  1. α7II+FE100-400GM
  2. α6500+FE70-300G
  3. RX10M4

元々α7IIを使用していたので、ソニーを中心に考えていたところに、α7IIIが発売されたため、第4の選択肢が浮上しました。

4. α7III+FE100-400GM

折角ケニアまで動物を撮りに行くのだから、ベストを尽くそうと思い、4. α7III+FE100-400GMを選択しました。

焦点距離的にも300mmあれば十分と聞いていたので、焦点距離的には問題ないですが、重量が気がかりでした。

一脚/三脚

動物プロカメラマンからの事前情報で、サファリカーの中では一脚/三脚は使用不可と聞いていました。三脚不可は理解できましたが、一脚不可は納得できなかったため、念のため持っていきました。

ミニ三脚は星空を撮るかもしれないと思い持っていきました。

一脚/三脚(正確にはミニ三脚)ともに、念のため(もしかしたら使わないかもしれない)に持っていくので、なるべく軽量なものを選択しました。

SDカード

SDカードの運用方法にも頭を悩ませました。

スロット1→RAW+動画

スロット2→JPEG

保険の意味でも、RAWとJPEGの振り分け保存とすることにしました。

スロット1→サンディスク extreme PRO UHS-II 128GB

スロット2→サンディスク extreme PRO UHS-I 32GB

スロット2用のSDは複数枚持っていきました。計算では2日で1枚使用することになるはずです。

実際どうだったのか

ボディ

最新ミラーレス機種ということでAFは早いし、4K動画も良かったです。

何より良かったのは、高感度性能です。

サファリは早朝や夕暮れでも行われるため、ISO25600まで簡単に上がります。その点はフルサイズを選択して良かったと思いました。

懸念していた電池の持ちは全然余裕でした。

1日最長のサファリで10時間、1500ショット以上(RAW+JPEGの振り分け保存なので3000枚以上)、4K動画も何回か撮っていましたが、バッテリー残量が30%を切ることはありませんでした。

予備バッテリーすら要りませんでしたね。結果的に使わなかったというだけで、予備は予備なので持っていきましょう。

また、不具合も故障も全くありませんでした。流石最新機種です。

レンズ

実際にサファリに使用してみてFE100-400GMはとても優れたレンズでした。画質面で気になる点は望遠端の開放での周辺減光のみです。どの焦点距離、どのF値でも解像や収差補正は文句のつけようがありません。唯一あるとすれば、手持ち撮影するには少し重いですね。

焦点距離400mmあれば、ほとんどの動物は問題ありませんでした。顔をアップで撮影するにしても400mmあれば、何とかなります。(400mm以上のシステムだと途端に導入のハードルが上がるため、400mmが現実的でしょう)

例外的に豹やチーターを撮影するには400mmでは足りませんでした。おそらく1000mm以上必要でしょう。しかしながら1000mm以上のシステムを組むのは現実的ではないため、テレコンやAPS-Cによる疑似望遠をうまく活用し少しでも焦点距離を稼ぐのが良いでしょう。

「400mmのレンズ+1.4倍テレコン+APS-C」だと840mmです。

少なくともテレコンは使うかどうかは別にして持っていった方が良いですね。

一脚/三脚

一脚は大活躍でした。

むしろ、望遠レンズを使用しているほとんどの方が一脚を利用していました。

一脚は伸ばして足元に立てるか、短くして座面や窓枠に据えるように使用します。

α7III+FE100-400GMはやはり長時間での手持ち撮影は腕がプルプルしてきました。

自由雲台はあったら便利ですが、無で使用している方もいたので、無くても何とかなるようです。

SDカード

スロット2用のSDカードは6枚くらい持っていったので、毎日変えても足りました。

一方で、スロット1用のSDカードは大変高価なので、1枚しか持っていきませんでした。バックアップ用として64GBのSDカードを持って行っていたので、スロット1用のSDカードが一杯になったら、バックアップ用にコピーすれば良いやと考えていました。

α7IIIにはSDカードのデータをもう一方のSDカードにコピーする機能がある
しかしながら、いざやってみると結構時間がかかる。結局コピーが中途半端になり、管理がやり辛くなってしまいました。日本にいるときに、事前にコピー機能を試しておくべきだったと思います。

まとめ

  1. サファリ中にレンズ交換不可は半分正しかった(覚悟を決めれば交換はできる)
  2. 一脚は持っていくべし
  3. 個人的には400mmあって良かった
  4. テレコンはお守り代わりに持っていこう
  5. 出来ればボディもバックアップの意味でもう一台カメラを持っていこう
  6. SDカードは事前に撮影枚数とデータ量と滞在期間から計算して計画的に運用

他の旅行者のカメラ

カナダ人の青年

CANON APS-C+シグマ100-400mm

ドイツ人のおじさん

CANON 7Dシリーズ(APS-C)+EF100-400L II +(テレコン)

CANON 5Dシリーズ(フルサイズ)+EF70-200L II F2.8

この方はさらにもう一台バッグにありました。

ナショナルジオグラフィックのカメラマン

NIKON D850(あるいはD500)+600mm F4+(テレコン)

チーターを狙うならこれくらいは必要ですね。

ケニア
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ぽんこ

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