iPhoneは急速充電器とPD(Power Delivery)対応のUSB type-Cケーブルで急速充電が可能です。
iPhoneを急速充電するためのおすすめ充電器と対応ケーブルをご紹介します。
普段使いするスマホは一秒でも速く充電したいですよね。
iPhoneで急速充電を行おうとすると、対応したiPhone、対応充電器、対応ケーブルの3つが必要となります。今回はiPhoneを急速充電するための必要用件とおすすめ充電器・ケーブルをご紹介します。
急速充電ってどれくらい早い?
皆さん、iPhoneに標準で付属するUSB電源アダプターを使用している方が多いのではないでしょうか。実は、このUSB 電源アダプターは最大で5Wまでしか対応していません。
このUSB電源アダプターを使用してる限り、充電は遅いままです。
では、急速充電ってどれくらい早いのでしょうか?
Appleの公式ホームページに記載があるとおり、18W以上の出力の電源アダプターを使用することで、iPhone を 30 分で最大 50 % という高速で充電可能です。なるほど18W以上必要なので、標準で付属するUSB電源アダプターでは全然足りませんね。
急速充電対応のiPhoneは?
最新のiPhone Xs/Xrシリーズはもちろんのこと、iPhone 8以降のiPhoneが対応となっています。
2019年5月時点での対応機種は下記の通りです。
- iPhone XS Max
- iPhone XS
- iPhone XR
- iPhone X
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
残念ながら、iPhone 7 / 7 plus以前のiPhoneでは急速充電に対応していません。
iPadの対応機種
一部のiPadも対応しています。
- iPad Pro 12.9-inch (第 3 世代)
- iPad Pro 12.9-inch (第 2 世代)
- iPad Pro 12.9 インチ
- iPad Pro 11-inch
- iPad Pro 10.5-inch
その他、Macbook、Mackbook Air、Macbook PROなども急速充電に対応していますが、今回はiPhoneメインなのでまた別の機会にでもご紹介します。
USBの急速充電の規格
USB PD(USB Power Delivery)
USB PDは最大で100W (20V / 5A)まで接続した機器に給電出来る機能です。USBにはType-A、Type-B 、Mini-A、Mini-B、Micro-A、Micro-Bなどがありますが、注意したいのはUSB PDに対応しているのはUSB type-Cのみ、ということです。
USB Type-C以外のUSBは7.5W (5V / 1.5A)が最大で、USB PDに対応していないUSB Type-Cは15W (5V / 3A)となります。
18W以上で急速充電が可能となるiPhoneでは、18W以上で出力できるUSB PD対応のUSB Type-Cタイプが必要となるというわけです。
QC(Quick Charge)
USB PDの他にも急速充電できる独自規格はありますが、比較的よく耳にするのはQC(Quick Charge)です。QCはスマホのチップセットを製造しているQualcommが開発した規格で18Wまで対応しています。
開発がQualcommというだけあって、給電可能な対応機器は同社が開発しているSoC『Snapdragon』を搭載しているスマホに限られます。
つまり、iPhoneにはあまり関係のない規格です。Andoroidスマホを使用している方はQCを検討してみても良いかもしれませんが、今回はiPhoneメインなので割愛します。
おすすめのUSB PD対応対応電源アダプター
USB PDに対応しているのはUSB type-Cですが、全てのUSB type-CがUSB PDに対応しているわけではありません。USB PDに対応しているUSB Type-C電源アダプターを選択する必要が有ります。
また、iPhoneを急速充電するためには18W以上の給電が可能な電源アダプターが必要となります。
USB Type-C、USB PD対応、18W以上という条件で僕がおすすめする急速充電器は次の通りです。
Anker PowerPort Atom PD 1
Ankerから発売されているUSB PD対応の30W出力可能な急速充電器です。18Wクラスと同等の小ささを実現しており、持ち運びも容易です。30WあればiPadやMacbook Airなども急速充電可能な出力ですので、今後のことも考えれば30Wクラスを購入しておいて損はありません。電源プラグが折りたためないことだけが欠点でしょうか。
Anker PowerPort ll PD – 1 PD and 1 PowerIQ 2.0
こちらもAnkerから発売されているUSB PD対応の30W出力可能な急速充電器です。USB Type-C以外にもう1ポート必要ということであれば、こちらがおすすめです。USB Type-AポートはAnker独自のPowerIQ 2.0対応で最大18W出力が可能となっています。ただし、AnkerとしてもiPhoneの急速充電にはUSB PDを紹介しているので、iPhoneの急速充電にはUSB Type-Cポートを使用したほうが無難かもしれませんね。
おすすめのUSB PD対応USB type-Cケーブル
電源アダプターがUSB Type-C、USB PD対応、18W以上と言う条件ですので、同じ条件のUSBケーブルが必要です。対応ワット数の記載がない場合がありますが、USB PDと記載があれば問題ないでしょう。(USB PD自体が最大100Wまでという規格なので)
USBケーブルによっては、USB PD未対応であっても急速充電出来てしまうものもあるかもしれませんが、USB PDは大電流が流れることになるため、対応ケーブルが望ましいです。
また、iPhone側はLightningですので、USB Type-C ⇔ Lightningケーブルである必要もあります。さらに言うのであれば、LightningはApple社のMFi認証を取得していると互換性などの面で安心です。
以上のような条件のおすすめケーブルは次の通りです。
Apple Lightning USB-Cケーブル
Appleから発売されているUSB Type-C ⇔ Lightningケーブルです。Apple純正ということで、信頼性は一番ですね。ただし、ちょっと値段が張ります。
Anker PowerLine II USB-C & ライトニング ケーブル
Ankerから発売されているUSB Type-C ⇔ Lightningケーブルです。Apple社のMFI認証ももちろん取得しています。Apple純正よりはお求め安い価格も魅力です。
iPhoneを急速充電できるおすすめ充電器とケーブル まとめ
今回はiPhoneを急速充電できるUSB PD対応の急速充電器およびケーブルをご紹介しました。最大100Wまで対応しているUSB PDは今後業界標準となっていくと思います。ノートパソコンの電源アダプターがUSB PDに置き換わる日も近いことでしょう。Macbookシリーズは既にそうなっています。
iPhoneを短時間で充電できるのは、価格以上にメリットが大きいと思います。少しの投資で大きな満足感、皆さんもいかがでしょうか?