今回は僕も利用しているアマゾンの『プライムフォト』サービスについて書きたいと思います。
同じくアマゾンが提供しているアマゾンドライブとの違いも書きますので、気になる方は見てみてください。
みなさんご存じのアマゾンでは、Prime会員になると、送料無料になったりプライムビデオが見れたりと、数々の特典があるため、Prime会員になっている方も多いと思います。
そしてPrime会員であれば、今回紹介する写真専用サービスであるプライムフォトが利用できるわけですが、まだ利用していない方は損してますよ!
プライムフォトはファイルサイズやファイル容量を気にせず無制限にアップロードできるサービスですが、アマゾンには同じようなアマゾンドライブというサービスもあり、少し分かりにくいことも利用者がなかなか増えない理由のひとつかなと思います。
今回はそのあたりの違いも含めて紹介したいと思います。
アマゾン Prime会員とは
Prime会員をそもそもご存じない方もいるかもしれないので、簡単に説明したいと思います。
年会費: 3900円でアマゾンの各種サービスが受けられる有料会員のことです。
アマゾンで商品を購入する時に、Prime会員であれば送料が無料になったり、通常より早く商品を届けてくれます。また、映画やドラマが基本無料で観られるプライムビデオや音楽ストリーミングのプライムミュージックなどのサービスも利用可能となります。
プライムフォトとは
プライムフォトは、Prime会員であれば利用できるサービスのひとつです。ファイルサイズやデータ容量を気にせず無制限に利用できます。
専用アプリもありますが、スマホ対応しているので、アプリをダウンロードしなくても利用できます。
対応ファイルは?
プライムフォトの最大の利点である、非圧縮でのRAWファイルにも対応しています。
キヤノン、ニコン、ソニーなどのほとんどのメーカーのRAWファイルにも対応しています。僕のカメラはソニーなのでファイル拡張子が「.ARW」となっていますが、問題なく利用できています。
もちろんJPEGファイルにも対応しています。アップロードしても圧縮されることはありません。
唯一残念なのが、動画には対応していないことですね。
プライムフォトの年会費は無料?
利用するにはPrime会員になる必要があるため、無料サービスというと語弊があるかもしれませんが、Prime会員になっている方はかなり多いと思いますので、そのような方は無料で利用できるというわけです。
Prime会員になっていない方は、この機会にぜひなってみてください。
アマゾンドライブとの違いは?
アマゾンドライブとプライムフォトはともにアマゾンが提供するオンラインストレージサービスです。
当初プライムフォトは、 Amazon Cloud Drive Photosというアマゾンクラウドの写真専用携帯アプリとして、登場しました。このふたつは、良く似ていますが、現在厳密には違うサービスです。スマホ用のアプリも別になっています。
アマゾンドライブは、5GBまで追加料金なしで利用でき、写真に限らずどのようなファイルでも保存できます。プライムフォトは動画は保存できないので、アマゾンドライブに保存する必要があります。
アマゾンドライブとプライムフォトは紛らわしい
同じアマゾンが提供するオンラインストレージということで、アマゾンドライブとプライムフォトが混同している方も多いと思います。
それもそのはずです。プライムフォトで保存した写真はアマゾンドライブ上に保存され、アマゾンドライブ上でも確認が出来るようになっています。プライムフォトのストレージはアマゾンドライブのストレージの一部を利用しているのだと思います。
ストレージは共有しているように見えて、それぞれのサービスで利用できる機能が違うところに、二つのサービスが混同する理由があります。
カメラ用途で利用する、という観点で二つのサービスを比較してみました。
ファイル形式 | 容量 | アプリ対応 | 写真編集 | アルバム機能 | |
アマゾンドライブ | 制限なし | 5GB | ○ | × | × |
プライムフォト | 写真のみ | 制限なし | ○ | ○ | ○ |
アプリではどのように見える?
アマゾンドライブアプリの写真一覧
プライムフォトアプリの写真一覧
アマゾンドライブは、フォルダ構造になっておりPCと同じようにフォルダ分けをして管理します。写真であればサムネイル表示はしてくれます。
プライムフォトは、写真一覧からアルバムを作成して、アルバムで管理します。写真専用だけあって、フォルダではなくアルバムという単位で写真が整理できます。
アマゾンドライブアプリのメニュー
プライムフォトアプリのメニュー
アマゾンドライブは、編集やアルバム追加、EXIF情報の表示などは出来ませんが、フォルダあるいはファイル毎にリンクの共有が可能です。(リンク共有するとリンクを知っている他の人が見れるようになります。)
プライムフォトは、写真毎に編集できたり、EXIF情報が見れたりと他の写真アプリとそれほど違わない使い勝手です。こちらもアルバムあるいは写真毎にリンクの共有が可能です。
動画保存が出来ない以外は、カメラ用途ではプライムフォト一択ですね。
プライムフォトのここがオススメ
非圧縮でRAWファイルが無制限で保存できる
非圧縮でRAWファイルが無制限で保存できるオンラインストレージはプライムフォトだけです。普段RAW現像を行わない方でも、無制限であればとりあえず保存しておくか、という気になるのではと思います。
JPEGファイルも劣化なしで無制限に保存できる
劣化なしとは一切圧縮せずに保存できるということです。劣化なし=圧縮はするが劣化が分からない程度、というわけではなく、文字通り、圧縮なし=劣化なしです。同じような写真であれば無制限に保存できるオンラインサービスとしてグーグルフォトがありますが、そちらは圧縮されるため多少の画質劣化が伴います。
自動バックアップが便利
自動バックアップフォルダを指定しておけば、フォルダに写真が追加されるたびに勝手にアップロードしてくれます。写真をいちいち指定してアップロードボタンをクリックという手間が省けて便利です。なんせ無制限なのですから全部アップロードするに決まってます。
僕の場合は、カメラからスマホへの転送フォルダを自動バックアップフォルダに指定しています。α7 IIIからWifiでスマホに転送すればそのままプライムフォトに自動アップロードされるようになっています。
RAWファイルはスマホにWifi転送できないので、SDカードをPCに挿して取り込んでからプライムフォトにアップロードしています。RAWファイルだとひと手間増えるので、明らかにRAW現像が必要な写真以外はJPEGの撮って出しで済ますようにしています。α7 IIIのJPEG画質が良いので、RAW現像の必要性をあまり感じないということもJPEG撮って出しで済ますようになった要因のひとつです。
開発スピードが速い
前はもう少し使いにくい印象でしたが、いつの間にか使いやすくなっていました。例えば、以前はアルバムを作っても写真の並びが変更できませんでした。(写真をアップロードした順番で表示されましたが、アップロード順も順番どおりではないので、結局写真表示の順番がバラバラ)
アルバムって写真を撮った日時順に表示するのが普通じゃないでしょうか。旅行の写真だったら一枚目から見返して思い出を呼び起こすといった具合に。
あまりに見づらかったため、アマゾンのカスタマーセンターに改善の要望を出していたら、2ヵ月後くらいに改善されていました。僕の意見が直接反映されたのかどうかは分かりませんが、アマゾンの開発スピードの速さを感じました。
プライムフォトのここがもうひとつ
PCからのアップロードが遅い
スマホからのアップロードはそれほど遅いと感じませんが、PCからアップロードしようとするとなかなか終わりません。RAWファイルだと一枚あたり一分以上掛かる感じです。バックアップ目的なので、遅くても支障があるわけではありませんが、枚数が多いときはもうちょっと早ければと思うことはあります。
プライムフォトまとめ
今回はプライムフォトとアマゾンドライブの違いを説明しながら、僕がプライムフォトを利用している理由をお伝えしました。使い勝手などもう少しの点はあるかもしれませんが、RAWファイルが非圧縮で無制限に保存できるというメリットは何物にも変えがたいものがあります。
無制限で保存できるので、普段から「使わないかもしれないけれどRAWでも撮っておくか」という気にさせますし、とりあえずRAWで保存しておけば、露出設定をミスった時などいざというときに何とかなります。
プライムフォトはとりあえず全部バックアップ用途には最適なオンラインストレージと言えます。
Prime会員でまだプライムフォトを利用していない方は非常にもったいないので使用してみることをオススメしますし、プライムフォトが使いたいからPrime会員になるという方がいても全然不思議ではないほどの太っ腹なサービスだと思っています。
写真をたくさん撮る方は常に保存場所に苦難すると思いますが、選択肢のひとつとしてプライムフォトを検討してみてはいかがでしょうか。