山田パター工房の『エンペラー2』パターをレビューしたいと思います。
知る人ぞ知る山田パター工房のパターです。
山田パター工房
山田パター工房とは、山田 透氏がパターを主に設計・製造しているゴルフブランドです。山田さんがクラブ設計から製造まで一人で行っているようです。
もともと削り出しのパターを製造している工房で、一部では有名ではありましたが、数年前に山田パター工房を一気に有名にした出来事がありました。
ギネス記録
2012年にオーストラリア人プロゴルファーであるライン・ギブソンが、オクラホマのリバーオークゴルフクラブ・パー71のコースで世界新記録の16アンダーの55でラウンドし、ギネス記録として登録されています。
その際に使用していのが山田パター工房のパターでした。
ライアン・ギブソンのギネス記録をを記念して、ライアン・ギブソンモデルのエンペラー55というパターも販売されています。
エンペラー2は山田パター工房のパターの標準ラインナップの中で、エンペラー55を一番近いモデルのパターです。
安倍総理からオバマ大統領への贈り物
オバマ大統領が山田パター工房のパターを所望しているということで、アメリカ訪問の際に安倍総理から山田パター工房のパターが贈呈されました。
その情報がネット上を駆け巡り、山田パター工房へ注文が殺到したため、一時期はオーダーストップという事態になるほどに話題となりました。
そんな伝説の山田パター工房のパターを使ってみたくなりませんか?
エンペラー2
エンペラー2はいわゆるアンサー型のパターであり、山田パター工房の標準ラインナップの中で一番癖のないパターとも言えます。
スペック
- 製法: 軟鉄一体削出加工
- 表面処理: ダブルボロンプラチナム
- ヘッド重量:360g
- ロフト: 4度
- ライ角: 71度
他メーカーがパターはステンレス製のヘッドが多い中、山田パターは軟鉄を用いています。
軟鉄はステンレスと比べて柔らかく、アイアンヘッドに多く使われています。
価格
最新価格は下記のリンクから確認可能です。
使用感
アンサー型のヘッド形状のため、トゥ・ヒールに重量が割り振られているため、もともとスイートスポットが大きめではありますが、通常のアンサー型パターより大きめのヘッド形状のため、スイートスポットがかなり大きいめです。
パターはフルスイングをしないクラブですが、逆にゆっくりスイングするため、意外と芯を外してしまうクラブでもあります。
芯に当たってこそ、正確な距離と方向性が得られるわけですので、芯に当てることは大前提です。
かといって、芯に当てることばかりに集中してスイング幅やスイングスピードの制御に疎かになっては意味がありません。
エンペラー2はヘッドが大きくスイートスポットが大きいため、多少ブレても芯に当たってくれるので安心です。
ヘッドが大きめなこともあり、ヘッド重量はそれなりにありそうです。
スイングバランスも結構出ていそうでした。
僕は半インチカットして使用しているため、バランスが減少してちょうど良い程度になりました。
フェースを見てみると、ミーリング溝が深めのことが分かります。
ミーリング溝が深い方が打感が柔らかくなるそうです。
また、ヘッド素材が軟鉄のため、エンペラー2の打感はかなり柔らかいと言えます。
打音もおとなし目です。
パターに甲高い金属音を求めている方もいると思いますが、エンペラー2はまさしく軟鉄アイアンのような柔らかい打感です。
こんな方にオススメ
- ギネス記録の山田パター工房のパターを使用してみたい方
- アンサー型のパターで比較的大きめのヘッドを求めている方
- 柔らかい打感を求めている方