Piretti FORZA パター レビュー

Pirettiの『FORZA』パターをレビューしたいと思います。

Piretti FORZA

いわゆるL字マレットと呼ばれるパター形状です。L字マレットと言えば、石川遼プロが有名ですよね。石川遼プロはオデッセイのL字マレットを長年使用していました。

 

Pirettiとは、アメリカのパターメーカーです。金属インゴットから削りだしを売りにしています。比較的新しい会社だとは思いますが、ヘンリックステンソンがPrettiのパターを使用し始めて、日本でも一躍知名度が上がりました。

 

スペック

ヘッド素材11L17マイルドスチール
仕上げブラックオニキスPVD
ロフト角(°)2.5
ライ角(°)71.0
ヘッド重量365g
長さ(インチ)33、34
総重量(g)365g/34インチ545g(±2)

 

使用感

一般的なL字マレットはトゥよりにヘッドボリュームがあるのに対し、FORZAは綺麗な丸形状をしています。

L字マレットの場合、ネックがヒールよりに付いているため、重心位置がヒール寄りになりやすい形状です。ヘッドのトゥ寄りにボリュームを持たせることにより、重心位置をフェースセンターに近づけることは理にかなった設計思想です。

アイアンもヒールよりトゥの方が必ず高いですよね。同じ要領です。

一方で、FORZAはトゥ側にボリュームがありません。

したがって重心はヒール側に寄っていますが、ヘッド形状はトゥとヒールの対象となっています。僕としてはこちらの方が構えやすいです。

フェースラインとバック形状をぼんやり見て構えれば、パッティングラインに対して、垂直に構えることが可能です。

 

また、重心がヒール寄りにあるため、イ―デルゴルフのトルクバランスパターやオデッセイのトゥアップパターのような効果にパッティングストロークが安定する効果も望めます。

トルクバランスとは、重心がシャフト延長線上よりヒール側にあるため、ヘッドが上方向を向きやすくなり、ヘッドの開閉が少なくストロークできるゴルフ理論です。

テイクバックがまっすぐに引きやすいと感じます。

 

重心がヒール寄りになるため、スイートスポットもヒール側に広いようです。

ヒールヒットには強いですが、トゥ側に外すと、ヘッドが当たり負けして、ヘッドが開いて当たります。

常にフェースセンターでヒットできれば問題ありませんが、トゥ側のミスが多い方は要注意です。

 

塗装は、黒光りして高級感があります。

 

ヘッド形状の他に、このパターの特徴としては、ロフト角にあります。

一般的なパターのロフト角は4度程度ですが、FORZAは2.5度となっています。

インパクトロフトが0度以下になると、地面方向にも力が加わってしまい、飛距離が安定しません。

一方で、インパクトロフトがプラス方向になると、ボールが跳ねる方向に力が加わりますが、グリーンも完全な平らではないため、多少であればインパクトロフトはプラス方向の方が良いとされています。

ロフト角4度のパターでは、3度ハンドファーストにして、1度のインパクトロフトで打つ感じです。

FORZAはもともとロフト角2.5度なので、それほどハンドファーストにしなくとも、適切なインパクトロフトで打つことが可能です。

極端ににハンドファーストに打つと、インパクトロフトがマイナスになってしまいますので、そのような方は合っていません。

僕はパターでハンドファーストに打つと、パンチが入ってしまうので、ハンドファーストに打つ必要がなくて助かっています。

 

軟鉄素材でフェースミーリングもあるため、打感は柔らかめでフェースにボールが乗っている感覚があります。

トゥに外すと、途端に打感が軽くなり、ヘッドが当たり負けしているのが分かります。このあたりは構えやすさとのトレードオフだと思います。

 

こんな方にオススメ

  1. 構えやすいL字マレットパターを探している方
  2. トゥ側よりヒール側のミスが多い方
  3. パターでハンドファーストに構えるのが苦手な方

 

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